
【日々のお話】明治神宮で、巫女さんにシャンシャンしてもらった話。
自分ではどうしようもない、悪~い流れにハマってしまうことがある。そんな時は、「お祓いに行こう!」と、流れを変えるきっかけをつくることにしています。今日は、そんなお祓いに行った日のお話です。
悪い流れは自ら絶たねば!
長く生きていると、「うわっ。流れが悪いなー」ってとき、ありませんか?
私は、あります。なんかもう、地味にあれこれと悪いことばかりが続くんです。こんな流れは、自分で断ち切らねば!って奮起、行動することで流れを変えることにしています。
それが、私の場合は「明治神宮でのお祓い」。
神社はたくさんあるけれど、私は断然ココ、明治神宮。だって、きれいな巫女装束のお姉さんが2人で、舞を奉納してくれるですよ。神様だってきっと喜ぶし、普通のお祓いより〝お・ト・ク〟な気がするんです。
いざ、明治神宮へ
JR原宿駅の出口から、明治神宮の入り口は驚くほどすぐ近く。
駅からあれほど多くの人が吐き出されていたのに、ほんの数歩歩いて右に曲がるだけで、正面に静かな森が見えてくるのです。さらに「神宮橋」という橋を渡ることで、自分の足で俗世から別世界に渡る気がします。橋不思議な力があるんでしょうか。
・・・大鳥居の前でペコリ。
ジャリッ、ジャリッと玉砂利を踏みしめる音。
頭上では木漏れ日がキラキラとして、東京のド真ん中とは思えない空間、
社殿までのたっぷりと長いアプローチの間に、最近の自分のことなど、様々なこと考える時間を与えてくれるようです。


ゆっくりした歩み、広い参道、重なり合う木々、周囲の家族連れの声、時折、駅のアナウンスがが聞こえることで、GoogleMapで上空から自分を見るように、現実空間を感じることができます。
これら一つひとつに、心を静めてくれる役割があるのかもしれません。
・・・
本殿の横をすり抜けて右側の社殿へ。
(実は何度も来ているので、知ってる知ってる-とズイズイ進む私)
受付で「15時半からの会ですね」と言われ、15分ほどの待ち時間は楽しい人間観察タイム。
待合所は30人ぐらいいるでしょうか。お宮参りらしい赤ちゃんや、家族連れ、あぁ、私と同じ不幸タイミング?の女性1人で来ている人もいるなぁ。新入社員ぐらいの若い男性2人組はなんだろう!?
こっそりチラ見しながら、いろいろなことを想像してしまいます。

お時間になりました、どうぞ中へ
時間になるとおごそかに扉が開き、「1つの畳に1家族」で座るように指示されました。一番前の列をゲットでき、お祓いを受ける心の準備は万端です。さあ来い!お祓い!
まず、神主さんが出てきて祭壇に何やらお供えし、お清めのお祓い、祝詞(のりと)が奏上。続いて、演奏する男性と、巫女装束の2人入室。雅やかな雅楽にのせて、巫女さんの舞が奉納され、儀式が進んでいきます。
しまった、演奏する人が見やすいのは下手側(お祓いを受ける側から見て左側)だったか…とか、やっぱり巫女さんの舞があると華やかでいいな~とか、もう頭の中はまるっと雑念だらけ。
後日調べたところ、この舞は神楽「倭舞(やまとまい)」というらしいです。学生時代に来たときは、なんとか天皇が読んだ和歌を題材にした舞、と説明を聞いたこともあったような。桜の枝を持って、踊ってくれたものも見たことがあるように思います。
そして、儀式は終了。神主さんの指示で頭をたれて目をつぶっていると…、シャンシャンシャンシャン…。シャンシャンシャンシャン…(来た!本日のクライマックス!)。
巫女さんが2人、鈴がついた棒を軽やかに振りながら、舞台の右から左へ。左から右へ。これこれー!この音に洗われる感じがいいのっ!もういっかーい、あ、終わっちゃっ・・・た。
儀式の間は意識を集中しているせいか、いつもより、邪念3倍な感じ。でもちゃんと、姿勢を正してお祓いを受けたから、きっと大丈夫。20分強ぐらいで儀式は終了し、お札をいただいて退出しました。
儀式の間、意識を集中しているせいか、頭の中では邪念だらけでグルグルする。でもちゃんと、姿勢を正してお祓いを受けたから、きっと大丈夫。20分強ぐらいで儀式は終了し、お札をいただいて退出した。
心なしか、体が軽くなったような…
思わぬ一撃が!
で、お祓いが終わったとき。
すぐ右横に座って、お父さんと一緒にお祓いを受けていた幼稚園ぐらいの男の子が、トコトコトコ…と駆け出しながら、「あ~イヤだったぁ」と一言!
!?
あはは、子どもにとっては、お祓いなんて関係ないよねー。
なんか、私が感じていた悪い流れを、この言葉の一撃で断ち切ってもらった気がしました。お祓いを受けて「これできっと大丈夫」って自分で思おうとする、大人の予定調和を、子どもが無邪気に裏切ってくれた清々しさなんでしょうか。

またジャリッ、ジャリッと玉砂利を踏みしめながら、明治神宮を後にしたのでした。
晴天の日曜日。いいこと、ありました。