大石泉ちゃんの原動力は?
大石泉はモバマスの中でも人気のあるキャラクターであり、ひたむきにアイドル活動に励んでいる女の子ですが、その原動力はなんなのか少し見ていきたいと思います。
・原動力1・友情があるからがんばれる
そもそも泉がアイドル業界に入ったきっかけは土屋亜子、村松さくらに誘われてオーディションを受けた、ということです。アイドルになる前のジャンプ台として、ふたりの友人がいたわけです。まずは友情によって泉のエンジンはスタートしました。人前に立つのが好きではない、正直自信はないとオーディションで語るくらい泉にとってアイドルは縁の遠いものでしたが、さくらと亜子がなるなら私もアイドルになってもいい、とも言っています。友情が泉の燃料となり、アイドルの道へ入る原動力となりました。
「泉にとって友情とは計算がいらないものらしい」「友だちいわく、意外とスキンシップは嫌いじゃないらしい」「ひとりでいるときは、ひとりでいないときのことを考えているらしい」とはデレステで見られる『大石泉のウワサ』ですが、ここでも友情が泉のとって価値のあるものであり、仲のいい誰かと一緒にいることがエネルギー源であることがわかります。
・原動力2・リスクを減らして力を出す
十五歳の泉がアイドルの世界に入っていくと、視野が大きく広がります。泉の周りにはファンがいて、プロデューサーがいて、同僚や先輩のアイドル仲間がいます。そして泉はその環境の中で成果を出さなければなりません。
泉の成果の出し方は渋谷凛のようにひたすら自分の前にある道を走り続けるというのとも違いますし、池袋晶葉のように自身の才能を知らしめたいという野心を持っているのとも違うように見えます。ダンスが苦手、という自分の弱点を徐々に埋めていったり、レッスン用のツールを組んだりしてひとつずつ自身に降りかかるリスクを減らしていきます。
泉の趣味であるプログラミングも関係しているのでしょうが、彼女にはなにか自分の身の回りに安定していないもの(=バグやエラーのようなもの)があるとそれを修正する傾向があるようです。急なアドリブや目的がはっきりしないことをやるのは苦手、という点も安定しているものを好ましく思っている印象がありますし、喉のケアのためのど飴を持っている、疲れ目対策にブルーライトカット眼鏡を用意している、などなどリスクが引き起こすデメリットを減らしていくことで泉は泉なりにアイドルの道を進んでいきます。
リスクそのものを破壊するのではなくリスクから生じるデメリットをゼロに近づけていってリスクを無効化するようなアプローチです。自身が編み出したその手法を駆使することで、泉はアイドル活動の難所をがんばって乗り越える原動力を得ていきます。
・原動力3・家族愛がベースになっている
家族は大切な存在であるとしばしば泉は言いますが、特に彼女の弟に関しては特別な気持ちがあるようです。このあたりの設定は未だ謎が多いのですが、泉は弟のことをとても深く気遣っていて、弟が喜んでくれると泉もうれしくなるといった場面がたびたび描かれますし、弟のためならお姉ちゃんはなんでもできるというような発言もあります。弟のご飯をよく作るから料理は得意と語ったこともありました。弟に対する愛情も泉を動かすエネルギー源のひとつなのでしょう。どうやら弟は危うい状態にある、というエピソードもわずかながら見えますし、身近な人へ友好的な感情を持つことと、周囲が安定した状態であることで力を帯びるという泉の心身の土台にあってアイドルになる前から持っていたエネルギー源です。
・まとめと泉のこれから
泉ががんばろうとする原動力のベースには弟という身近な人への愛情があり、それを他者にも向けることで友情を育みます。友情を得ることで泉は元気を出していき、身の回りの安定を確保することでさらに力を発揮します。泉の力は周囲の人々と仲良くし、環境を整えることで発生するようです。
その逆の孤独で不安定な状況に陥ると泉は弱体化します。そこを克服できる勇気を持てば泉はもっと強くなれるわけです。
ここでプロデューサーの出番が回ってきます。プロデューサーは泉に仕事を与え、一緒に問題を解いていくパートナーですが、友達でも家族でもない他人です。プロデューサーは泉に問題解決のヒントをもたらすこともありますし、泉の側からプロデューサーに主張をぶつけるときもあります。その関係を一言で表わすのは難しいのですが、ともに闘う相棒という感じでしょうか。相棒であるプロデューサーとのやりとりが、友情や愛情とは別の新しい力の源になれば、泉は強くなり、孤独で不安定な状況を突破できるのだと思います。プロデューサーの仕事は泉を勇敢な女の子に育てることなのでしょう。
こうして大石泉という女の子の原動力について見てきましたが、この記事を書いていて強く感じたのは大石泉に声をつけてくれ! という気持ちでした。もっともっと泉を理解するために、泉の言葉ひとつひとつに感情を乗せてほしいと思ったのです。いつかボイスが実装されることを願いつつ、終わりとします。
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