いずみのメモリー

履き潰したコンバース
期待は鞄に詰めて
終着駅までまだ時間はあるな
お気に入りのカバーソング
車窓に頬杖ついて
小さい頃の思い出がまた
込み上げた

母の手に引かれて訪れた九頭竜湖
目に映る全ての景色は極彩色

落ち葉が舞う並木は鮮やか
あなたの面影の中
今でも瞼を閉じれば
いつも笑ってる

今日の日はいつか思い出に変わる
上を向いてたらいつか涙も乾く

父の背に隠れて見た恐竜のモニュメント
線路沿いに咲いたハナモモの季節に

青葉の春　木漏れ日の下で
賑わう人たちの声
見失い　ふと立ち止まれば
背中押してくれる

あの日見た空を駆ける鳥を
夢中に追いかけてたんだ
美しい里に誰もが
和泉のとりこ

落ち葉が舞う並木は鮮やか
優しい面影の中
今でも瞼を閉じれば
あなたは笑ってる