【テトリス】良地形を習得する手順
こんにちは。
あなたは人に「良地形とは何か」と言われて、このような地形の集合が良地形であると断言できるものを持っているでしょうか?
今回の記事では上位勢の中でも積みの効率が高い人なら確実に持っている感覚である良地形について軽く話していこうと思います
記事というかメモみたいなまとめ…?
速足で書いたので稚拙な文になっていることを先に謝っておきます
また、対象は中級者以上とします
地形をさらに良くすることについても書いているので積みに自信がある方もぜひ読んでみてください
地上TSDが可能な段差
TSDをテンプレ以外で初めて打つとき、Tのくぼみを作って屋根をつけるという教え方をされている人が多いと思います
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TSDをするための十分条件として「TSDを作りたい場所の4ブロックが埋まっていないか」というものがあります
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それを拡張して、細かい証明は省いていきますがこうやって段差が合わない地形でTSDを作れないこともわかります
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TSDを打つためには打ちたい高さで段差が揃っている必要があるんですね
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これを第一段階としましょう
TSD周辺を特定の形にする
左側がテンプレになっている形のLST積みをやってみたことはあるでしょうか?
あれは何をしているかというと、特定の良い形を連続させて2巡ごとのループを繰り返すことでTSD継続をやりやすくしているんです
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特定の良い形というのは1ミノごとに判定することができるためそれだけのたくさんのパターンがあって、2-7の列だと例えば以下のような形と幅があります
これらから外れた時を「地形が悪化した」とみなせます
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逆に続きにくい場合
LST積みでLとSのループが続きにくいという経験があると思いますが、その理由は特定の良い形から外れた地形を通る時間が長いからです
幅5マスで考えていたものを幅を6マスとして考えると、6列目の高さによって良い形と言えることがあります
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これらの形を良いと言える理由は「一つの良い地形からそれに行き着く確率が高い形を考えたらこんな集合になっていた」というものですが、その詳しい原理は長くなるため省きます!
覚えて組むか組んで覚えるのが一番はやい。
列がずれても同じことができます
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これを第二段階としましょう
地形の高さと軽いミノ要求
考える幅が3列→5列ときて次は10列を考えたいです
一般的に上位勢が使う良地形という言葉は、この10列で考えた地形の安定感であることを指します
5列6列の考え方を10列にも広げたかったんですが、数が多すぎて覚えられないうえ列ごとにまた新しく覚え直す必要があることになります
パターンを全て覚えることができない時はうまく簡略化しましょう
第二段階の5列・6列の考え方と合わせて、その範囲外の高さをTSDから少し高い程度に調整し、5+5や6+4を10列の地形としてまた考え直します
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考え直すというのは具体的に「地形に7種のミノを置いたものを考えてみてそれが良地形の集合に閉じているかどうか」を判断するということです
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置いた結果が良地形でなさそうな例はこんなかんじですね
実際にテト譜を触って考えてみてください
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これらは良地形でない、つまり高さが合っていなかったり積みで不足しそうなミノがある(ミノ要求が悪い)ような地形ということです
もし高さが合っているならミノ要求が悪くてもドネイトなどで簡単に良地形に持っていけることがあります
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ちなみに右側の地形でSZ不足のみが出てくる場面は他の置き方の組み合わせでなんとかなることが多いです
覚えておくと少し楽かもしれない
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また先ほど例に上げたこの地形、実は右側が少し高いため(ミノ量が多い) 人によってはこれを良地形としないこともあります
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一見高いようには見えないですよね
なぜかというと、「7ミノ置いてTSDをしたのに、1巡が終わってもまだTSDが残っている」からです
T不足なTSDを作らずに積んでみるとこんなことになってミノ量の多さが伝わるでしょうか
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右側のミノ量が多い時は左側の高さを上げて調節する、こんなことをしてみるとTSD側の高さを2段上げることができます
全巡でTSDを打てば1巡ごとに8ブロックが増えていくため、LST積みの場合は約3巡に1ブロックの頻度で高さを上げていく必要があります
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以上第三段階でした
パリティ的な美しさ / 高さ5段の穴
またまた詳しい説明は省くんですが、パリティのような考え方で地形を16種類に分けることができて「このパターン地形は良地形」とすることができます
16種類は8種類と8種類の2つのグループに分けることができ、TSD部分以外のTミノ要求などの関係でTSDを続けながらグループを跨ぐことは難しいとされています
美しい地形を説明するためにこんな地形を使ってみましょう
例えばこんな地形があった時、横幅を数えるのは時間がないと難しいですよね
ミノを置く前からこれが美しい地形であると知っていれば数えなくとも上手くいくことが分かってしまうんです
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実際に適当にミノを置いてみましょう
横幅を数えられないことが原因で右屋根を一番最初に置かないと安心できない人が少なからずいると思います
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一度置いてみるときれいな横幅だと分かりました
これがいわゆる美しい地形、ほとんどいないと思いますが人によってはこれを良地形という場合もあるでしょう
分かってしまえばもうどれだけ適当に探してもうれしい手が大量に出てきます
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もう一つこんな地形を使ってみましょう
54積みをしてる最中にこんな地形になって、次のTSDをどんな高さで作るべきかという場面です
これはよくある普通の地形です
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ミノを置いてみるとこのようになります
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これには「上げる高さの偶奇」が働いています
偶奇でここまで差が出ることはそこまで多くないですが、正しく選べるほど美しい地形を通れることは多くなっていきます
この話は調子に乗って本当に長くなるので入口だけ示してここで終わっておきますね
次に高さ5段の穴になる地形です
分かりやすい理由ですが、TSDとテトリスのまとめうちはどのタイトルでも基本的にすごく強くなります
パリティの整ったTDをうまく打てた時と同じぐらい強いです
ということで「穴が5段でミノ量が少ない地形」を特に良いものだとしてみましょう
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美しい地形と穴が5段の地形、この2つは必ずしも両立はしません
美しい地形を連続して組めるような場合を見た時、穴が最初に5段になる巡で積み方を切り替えてみると(TSDテトリス後の残しが良くなる形を目指した積み)とても強い積みができるんじゃないでしょうか
第四段階でした。
おわり
無理なく習得していくことを考えた時にかかる時間の目安です
平積み→第一段階 : 2週間程度
第一段階→第二段階 : 2週間程度
第二段階→第三段階 : 6~12ヶ月以上
第三段階→第四段階 : 3ヶ月~5年以上
テトリスってものすごく奥が深いゲームなので、ここで説明した第四段階以上に強かったり安定しているような理論はこれからの発展によっていくらでも出てくると確信を持って言えます
テトリスのそんなところが好き