【テトリス】ミノを置ける場所の広さについて
こんにちは。
この素晴らしいパズルゲームをパズルゲームとして楽しんでいる人が本当に少ないと思ったので、この記事ではそんなパズルゲームとしての魅力の一つである選択肢の多さについて語っていきたいと思います
まずみなさんはテトリスをプレイしたことがあって「このミノをこの場所に置いたら強い」という知識をたくさん持っているかと思います
しかし、「このミノをこの場所に置いたら悪い」という考え方をしたことがあるでしょうか。
言葉では伝わりづらいので以下の盤面を例に説明していきます
この盤面に対して一番メジャーな手といえばSをTSDの屋根にする手ですよね
あるいは穴を作らない置きかたという手もシンプルで分かりやすいです
単体ではあまり強くならないですが削りという手も地形が破綻しません
1人プレイでも対戦でも、このゲームをやっているとこの4パターンあたりがぱっと発想できるかと思います
これらの手は基礎と呼べるような非常に重要なものであり、この4か3パターンが常に全て見えていると完璧に美しい積みができると言えるほど、これだけでも完結することが可能です
ただ…
これだけで終わっちゃってもいいんですか!!!
( 大丈夫です
もったいないですよね!!!!
( そんなことはない
ぷよテトという環境では ソフトドロップにかかる時間・ライン消しの時間・操作の難しさ などの要素があって隠れがちですが、この4パターンの他にも地形を破綻させない手があります
地形を破綻させない可能性がある手、つまり悪いと決めつけられない手というのは場合によってきれいな妥協になったり一番の正解になることがあったりします
例えばこんな手。
欄干を組んでその後の地形も前4パターンと同じように安定しています
高さを2段上げたい時やSが2つある時などにはこんな手が有効になる時もあります
適当な場所に置いてもうまく火力を作れることがあるかもしれません
ここまでで10パターン、どうやらSミノを置いても悪くない場所というのは意外と多いようです
一旦地形を無視して置くことが可能な場所を全て列挙してみましょう
https://tinyurl.com/22xkvraz
16パターンですね
実はこれらすべてに1つ以上の破綻しないその後があり、またほとんどに敢えて選べる理由があります
この地形は平たいため比較的選択肢が多いですが、そうでない地形でもたくさんの置き方ができます
1ミノに対してこれだけ選択肢があるわけなので2ミノだとその2乗以下の選択肢があるというわけですね
自分は最初の4パターン以外の手 ( 知識がないと発想しづらいパターン ) を「虚数手」、その手が正解と言えるほど美しければ「虚数解」なんて呼んだりしています
この記事の例では火力を作ることに特に重点を当てていましたが、RENを強く繋げるための直前の積み込みや地形維持のための削りなどでも同じような虚数手が無限にとてもたくさん存在しているので、もし興味があれば色々な置き方を試したりして調べてみてください
開幕テンプレを使っていると「理想形を組んだのに地形が微妙だと感じる!」 といった状況に遭遇することがよくあると思います
これはネクストのツモが悪い時に起こることで、またネクストというのは7種1巡の中で完全にランダムにできています
そのためどれだけ地形だけが美しくてもネクストの良し悪しによって普通の手だけでは完全に安定しないことがあります
目の前の盤面で知っている手を探しても全部微妙だという時、こんな時は普通じゃない手を探してみると色々な新しい世界が見えてくるかもしれません