木曜の夜は【モノステ】。
今年に入ってから一時期体調がイマイチで見れない日が続いていたが、
最近また見始めている。
演劇を見るのってけっこうなパワーを使うし、周りのエネルギーをもろに受信してしまうたちの私なので、
画面越しにでも役者さんのエネルギーをくらってしまい、
体長が整っていないと疲れちゃうんだよね。
約1年半続いてきたが、先週とうとう出演者が足りずに、運営のお三方が出演するという、
緊急事態宣言延長下の緊急事態スペシャルの様なことになってしまった。
ぜひ、多くの役者さんに参加していただいて、放送が続いて欲しいので、今回は、この『モノステ』について、簡単に紹介したいと思う。
■コロナ禍で始まったモノステ。
2020年4月16日、最初の緊急事態宣言の中、第1回目の放送。
コロナで演じる場所を失った役者を救うために始まった番組だ。
あなたの部屋が劇場になる!
オンライン・モノローグ・ステージ
モノステ
役者はそれぞれ自宅などから参加する。
視聴者はZoomウェビナーを使って視聴する。
誰も直接顔を合わせることなく、ライブで観劇できる。
主宰は、脚本家・映画監督・舞台演出家の渋谷悠氏。
俳優の池田練悟氏・小島啓寿氏との3人で、番組を運営されている。
この試みは、NHK総合『Never Give Up On ENTERTAINMENT 〜あきらめない人々の物語〜』でも取り上げられた。
■舞台とも映画とも違う。
その場限りの演技を生(配信)で見れるという舞台の要素。
画面越しの演技を映像として見る映画的な要素。
そこに、切り取られた画面の中でどう見せるかという役者さん自身の演出、創意工夫が加わり、
映像作品としての魅力をアップする。
後述するが、チャット機能を使って、視聴しながらあーだこーだと感想をつぶやいて、
みんなでお喋りも楽しみながら見れるのは、家族や友達と一緒にDVD鑑賞しているような雰囲気。
コロナ禍でも繋がっていられるような安心感。
↓別の記事にも書いたが、舞台でも映画でもないこの新しいエンタメの形に、
ナニコレ?と、最初は戸惑っていたアラフィフの私(;^_^A
■プラットフォームとして。
一番注目したいのは、コロナ禍の抑制されたエンタメ業界の中において、
この番組そのものが、演劇界のプラットフォームになった!ということ。
最初こそは、出演場所を失った役者の救済の場であった。
そのような役者が集まった。
新しく参戦する方もいれば、回を重ねて出場する役者さんも増えていった。
そうしているうちに、役者同士が繋がってまた別の作品を作ったり、
新しい企画を立ち上げたり、1つのモノローグから派生して新たなモノローグが生まれたりと、
演劇界の中にあるいくつかの輪の中の1つとして、モノステを中心とした輪が作りあがった。
どれだけ尽力されてきたであろう運営のお三方、
この場を選んで立ち続けてきた役者の皆さん、
そして、盛り上げてきた視聴者の存在も、このプラットフォームを形成する要員だ。
視聴者もただ見ているだけではなく、なんとな~くモノステを育てている気分になれる(笑)
では、番組の内容に移りたいと思う。
■モノローグとは & モノローグ集『穴』
簡単に言ってしまうと、ひとり芝居のこと。
モノステの“モノ”はモノローグの“モノ”。(ステはステージ)
相手はいないので、自分の考えや感情を、観客に打ち明けるようなスタイルになる。
演劇内で心の声を表すために用いる場合や、同じ手法はドラマや漫画などにもみられる。
モノステで使われる台本は全て渋谷氏の作品で、モノローグ集『穴』にも掲載されており、
本に載っていない新作なども、無料で公開されている。
また、これらのモノローグは無料で公開されているだけではなく、
モノステに出場する以外にも、自由に使える!Σ(゚Д゚)
基本的には、使用許可も使用料も不要。
もし、読んでみて、使いたいなぁと思われた役者さんは、
↓モノローグ集『穴』の使用許可について を必ず読んでいただきたい。
演劇の台本ではあるが、役者じゃない人は、ショートショートとして読んでも楽しめると思う。
また、2021年6月からは、「モノステR」と題して、池田練悟氏のモノローグを演じる回が、毎月用意されている。
実は私、まだ該当回を一度も見ていないので、アーカイブで見てみたい。
同じく↓こちらで公開されている。
■視聴者投票で順位が決まる
モノステでは約7~8分ほどのモノローグを5人の出演者がそれぞれ演じる。
視聴者が2票を投じてその回の1位を決める。
3回優勝すると副賞として、渋谷氏からモノローグの当て書きをもらえる。
当て書きというのは、その役者に当てて書かれる脚本のことだ。
↑こちらのデータ、モノステ最多出場者のハアレクインムーンさんが作られているのだが、
これによると、現在当て書きをGETしたのは9人のもよう。
投票は、zoomウェビナーの“手をあげる”機能を使う。
役者さんがみんなとてもイキイキと演じられていて、毎回2人を選ぶのがツライ!
5票欲しい!(笑)
また、視聴者は“チャット”機能を使って、視聴しながら感想を言い合ったり、
役者さんへ応援を送ったりして、盛り上げながら楽しむことができる。
コロナ禍でなかなか劇場へ行かれなくても、ライブで演技を見ることができ、
観客席の一体感も少しは味わえるんじゃあないだろうか。
■投げ銭で役者や番組を支援!
面白いな!
長く続けて欲しい!
役者さんを応援したい!
そんな時には、500円からできる投げ銭を♪
好きな役者さんを指定して送ることも可能。
その中から既定の分配率によって、役者さんにお金が入る仕組み。
もちろん視聴は無料なので、投げ銭をしなくてはいけないわけではない。
気持ちと懐具合が合致した時には投げ銭をしよう!
私もこれまでに数えるほどしかしてない。すいません(;^ω^)
■開場前とアフタートークも面白い。
もし、モノステを何回か見て雰囲気が分かってきたら、
始まる15分前からzoomに入場してみて欲しい。
ひろきゅん こと、司会の小島さん、
レゴさん こと、劇場支配人の池田さんが、
掛け合い漫才的にお喋りをしてくれている。
そしてモノステ公式キャラクターのポテトボーイ(男爵イモだったかな?)と、
公式じゃない方のキャラクター、チベットスナギツネのチベットくんも、
同じく息の合った掛け合い漫才もどきを見せてくれる。
また、アフタートークでは、役者の皆さんのリアルな声をきくことができる。
作品を仕上げるにあたっての裏話などを聞くと、アーカイブでまた見たくなるかも!(゚∀゚)
台本を書いた側からの渋谷氏の感想や、池田氏のガチ批評もあり!
小島氏は優しいですwww
■終わってからもお楽しみは続く
小島氏が、優勝した方をゲストとして迎えて行われる、“勝手に祝勝会”というのがある。
同じようにzoomで視聴できる。
アフタートークよりさらに詳細な話を聞くことができて、演技中とはまた違った、
素に近い表情を見れるので、ファンの方にはたまらないだろうし、
役者さん同士の参考にもなるかもしれない。
また、最近ファンクラブもでき、
熱演の余韻を楽しむように感想を言い合ったりする会などがあるようだ。
■番組概要。
肝心なことを忘れていた。
番組名:モノステ(モノローグ・オンライン・ステージ)
日 時:木曜21:00~(20:45開場)※
会 場:zoom
視聴料:無料
※毎週木曜日開催から、2021年9月現在第1週は休演に変更になっている。
ちなみにスマホよりパソコンで見ることをお勧めする。
スマホだと、チャットを打つ時に演技中の画面が消えてしまう。
パソコンだと全画面表示を解除すれば、チャットが右端に流れるようになる。
私は以前は、2台のスマホで入場して、演技を見る用とチャット用で分けていた。(投票は1人分=2票のみ)
あと、全ての演技が終わると、運営のお三方と出場者全員が登場するので、
スマホでzoom使われてる方はお分かりかもしれないが、
1画面に同時に4人までしか映らないので、ページを切り替えないといけない。
パソコンだと全員の様子が一度に見れる。
■モノステに出演しませんか?
そして、出演者、随時募集中!!
全国どこからでも参加できるのが、オンライン演劇のすごいところ!
移動時間も必要無いので、ギリギリまで準備できる!ギリギリまで練習できる!
ギリギリまで寝てる人はいないかもしれないけど、寝てたっていい!たぶん!!www(時間は厳守で!w)
・あなたの部屋から5分程度の一人芝居を披露しませんか?
・台本はモノローグ集『穴』または渋谷悠の noteで公開中のモノローグからお選びください。
・宣伝の仕方や可能な限りテクニカル面のサポートも致します。
・初出演の方に限り無料の演技レッスンもあります。
・投げ銭分配によるギャランティーをお支払いします。
・本番当日19時からスケジュールが空いていればOK!
<引用>モノステ公式サイト
視聴・出場・アーカイブなど、全ての詳細は↓コチラから。
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というわけで、
「木曜の夜は【モノステ】」
~コロナ禍でも継続的な演劇発表の場を!木曜夜はご自宅劇場~
でした。
読んでくださりありがとうございました。
次回放送は9/15(木)21:00~
ぜひ見てね!
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