2023CL横浜の環境について(前編)
こんにちは。まぎさと申します。
自分用に環境を整理したかったので、黒炎環境のtier表を作りました。電車の待ち時間等にでも読んでいただけたら嬉しいです。
tier表
tier1…ロストギラティナ、サーナイト
tier2…パオジアン、白ルギア、黒リザードン、ロストバレット
tier3…ミュウVMAX、パオジアン、一撃ルギア、連撃ウーラオス、雪道ミライドン アルセウスギラティナ etc…
まず、この環境では明確な1強となるデッキが存在せず、デッキ相性での有利不利がある程度存在する、群雄割拠の環境だということです。
【ロストギラティナ】
ということは、どのデッキに対しても満遍なく戦えるデッキは評価を上げるということであり、その最たるものがこのデッキで、シェア率No.1を誇ります。
長所として、
○明確な不利デッキが存在しない
○回し方が容易である
○HPラインが280以下のVSTARやexを主軸としたデッキに有利
○豊富なサブアタッカーによる柔軟なサイドプラン
○雪道ツツジによる逆転要素
○高いカードパワーのカードが多い
が挙げられます。一方で短所として、
×噛み合いによる事故がある
×サポートがアクロマに依存(後述)
などがあります。
長所が多く、短所が少ない強いデッキの象徴という感じです。握ったことのない方が、ギラティナを難しく感じるのはロストに何を送るか迷ってしまうと考えているからだと思いますが、練習によってある程度覚えられるものであり、複雑な思考が必要かといえば、そうでもありません。
[おおまかな回し方]
序盤…キュワワーを2体展開して、ロストを貯めつつ手札を補充する。
中盤…ギラティナVSTARを少なくとも2体準備して、ロスト10枚を目指す。
終盤…雪道ツツジなどの手札干渉とギラティナを押し付けたり、ヤミラミのロストマインで効率よくサイドを取り切る。
これが一般的なギラティナのゲームメイクだと思います。基本的に高い耐久力と高火力を押し付けていく戦術が基本になっています。高いHPを持つVMAXや2進化exについてはスターレクイエムを、ルールを持たないポケモンで戦う相手にはロストマインや月光手裏剣を使って効率よくサイドを取り進められます。キュワワーやアクロマで大量に手札を抱え、山札を圧縮し、その場に応じた最適な選択をすることができるのが最強たる所以です。
また、このデッキがロストバレットと違うところはギラティナ単体の火力の高さだけではなく、アビスシークの存在があります。黒炎環境になり、黒リザードンの出現や月明かりの丘採用サーナイトのミラージュステップ評価向上により、環境が1ターン遅くなり、その分アビスシークをする余裕が生まれ、ゆっくり盤面構築することもできる点も、ギラティナの評価が高まっている要因になっています。アクロマの実験が引けないとギラティナの動きは止まりがちですが、しっかり探しにいくワザを使うことで安定性を維持しています。
では、このデッキにどうやって勝つのかというと、1番強く意識するのは手札干渉です。ロストデッキ全般に言えることですが、アクロマを使われた返しや、サイドを取られた後に使えると効果的です。また、ギラティナVSTARをサーチする手段が多くはないので、ギラティナVの段階でボスなどで呼び出すのもいいでしょう。ウッウを倒すことに旨みはないことが多いのでベンチを狙ったり、狙撃したりすることは意識しておくと良いでしょう。苦手な対面はないですが、苦手なカードは存在しており、白ルギアに平気なしぼうのカビゴンを押し付けられるのがめちゃくちゃきついです。
【サーナイト】
爆発力と逆転力を兼ね備えたデッキです。環境トップのギラティナと互角に渡り合うことができ、多少の不利がつくようなデッキに対しても上振れればあっさり勝ってしまうこともあるデッキです。
長所として、
○サイド1のアタッカーを押し付けやすい
○ブレインウェーブ、ストームスラッシュによる青天井火力
○豊富な超タイプサポートを活用しやすい
○リファイン、アルカナシャイン、隠し札による大量ドロー
○手札干渉札の多さ
が挙げられます。一方で短所として、
×手札が細い時の雪道耐性
×サイド落ちにパワーが依存しがち
×プレイが難しく、時間がかかる
×2進化特有の事故、進化前を狙われる
などということが挙げられます。そして、サーナイトを使う上で、1番念頭に置かないといけないのは盤面づくりです。このデッキはその特性上サーナイトラインが並べば並ぶほど強いということです。逆にいうとサーナイトがいなければいないほどこのデッキは弱いということでもあります。サーナイトを使う上で最も負けやすいパターンとして、無理をして攻めた結果手札がなくなり、返にアルカナシャインサーナイトを倒され、盤面を取り返せず負けることです。なので1ターン使ってでもミラージュステップを宣言することでしっかりと盤面を整えて逆転を狙いにいけます。
[おおまかな回し方]
序盤…ラルトス、キルリアを展開し手札補充とトラッシュにエネルギーを貯める。
中盤…アルカナシャインサーナイト、サーナイトex、キルリアを盤面に1枚ずつ準備して、クレセリアなどのサイドを1枚しか取られないアタッカーで戦う。
終盤…手札干渉を絡めながら高火力のサーナイトを押し付ける。またはサイドを2枚以上とることのできるポケモンを連続で呼び出す。
これがサーナイトの一般的なゲームメイクだと思います。デッキの特性上、サイドが4-6になってから取り返すこともしばしばありますが、実際取り返せてしまうのがこのデッキのすごいところです。意識するのは手札干渉等を絡めながら、どうやって逆転するターンを作るかです。ミライドンのようなサイドを2枚とれるポケモンが盤面に多いデッキは毎ターン2-2-2のサイドプラン、ロストバレットのようなデッキにはサーナイトexで受けるターンを作るなど一度盤面ができてしまえば主導権を握ることは非常にたやすいデッキです。
回し方のコツとしては、そのターンの目標を上振れ展開と最低限の展開をしっかり意識することです。サーナイトの2-4ターン目は特に山が掘りきれておらず、「ここで裏のポケモンVをボスで呼べたら倒せるのになーアルカナシャイン1回で引けるかなー」「ミラー対面後手で先にex立てるために博士か、ミラステ使うか迷う」という場面がけっこう起こり得ますが、それが失敗した時に例えばそれでもサイド1枚はとれるだとか、リファインのキルリアを3体用意できるだとか、上振れが叶わなかった時にある程度の盤面ができているか(要約すると、序盤は上振れを狙いすぎず、盤面形成に重きをおいた方がいい)ということです。そこからでも十分まくるパワーがあるデッキです。
また、このデッキは月明かりの丘の登場で非常に強化を受けました。今までダメカンばら撒きに対して非常に弱く、ロストバレット等のデッキがきつかったのですが、回復量の異常なスタジアムが入ったことで、非ルールのポケモンに対して体力満タンのサーナイトを押し付けやすくなったことです。ウッウやヤミラミ、アーケオス、ゼラオラ、アクアリターンなどのワザを受けられるのが画期的です。なのでサーナイトをクレセリアと丘を絡めながらHPを維持しつつ育てることを意識していきましょう。
ミラー対面では、いかにキルリアを狩り続けられるか、逆に言えばキルリアからサーナイトをどれだけ進化できるかが重要です。クレセリアの種となるエネルギーをトラッシュに落とさないようにポケモンを狙うのも必要なテクニックです。
欠点は、できることが多いので、ドローやサーチが多発するため、何が先か考える時間が多く、たくさん回すと疲れます。また、後攻1ターン目からラルトスをとってくるデッキやパオジアンのキャンセルコロンで複数枚サイドを取られるとキツいです。そして今ある環境の中で最も練度のいるデッキのため、何度も回しておくことで、プレイの順番など、考えなくてもいいことと考えるべきことを整理しておくことが大切です。
この2つのデッキはどのデッキにも、どこからでも勝つことのできる非常に高いデッキパワーを持っていて、横浜でも多くの使用者がいると思われます。
3000字くらい書いたので一旦切ろうと思います。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
投げ銭形式にしておくので、読んでおもしろかったよって人はぜひ。続きも頑張って書きます。
続きもぜひ読んでください。
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