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今日の1曲 #4.アンジェラ・アキ「手紙 ~拝啓十五の君へ~」
ある日の出来事
私の娘は中一だ。先週末の夜、仕事から帰ると、娘と妻が娘の部屋で何やら話している。すすり泣くような声が聞こえる。悩み事相談のようだ・・。最近娘が少し情緒が不安定ということは妻から聞いていた。若者に悩みはつきものだろう。妻がちゃんと話を聞いてケアをしてくれているだけありがたい(娘にとっても私にとっても)。呼ばれてもいないのに私がそこに割り込んで入る者でもないと思い、気にしながらもそっとしておき、私は別の部屋でパソコンを開いて仕事をすることにした。
中1にもなると、父親に言いづらいこともあるだろう。父娘の仲は決して悪くはない(と思っている)が、娘も学校生活の事や、プライベートの悩みや事は主に妻に相談するようになっている。
娘の悩み
しばらく時間をおいたあと、二人から呼ばれて娘の部屋に入った。私にも悩みを共有しようとなったらしい。話を聞くと、
・最近なんだか、もやもやして楽しくない
・感情に正直で、好きなことに打ち込んでいる妹を見て羨ましく思う
・父と母は、素直に振る舞う妹弟といるほうが楽しそうに見える。
・なんだかモヤモヤしている私が家族にいることが皆に迷惑をかけているのではないか。
・自分が心から何をしたいのかがわからない。
・周囲からの期待を裏切らないように頑張っているがなんだかしんどい。
周囲からの期待。自分とは何か。
娘は吹奏楽部に所属し、進学塾には行っていないが勉強もそこそこできる。真面目で、努力家、なんでも器用にこなすいわゆる優等生タイプなのである。学校の先生からも●●さんなら出来るよね。みたいな言い方で期待をされ、それに応えようとしてしまう。そしてその期待に応える生き方をしている。
周囲の期待に応えようとするあまり自分の感情や意思を持てなくなるということ。とりわけ日本人には多いのではないだろうか。自分は何者なのか、自分の気持ちとは何か、自分が何をしたいのか、いわゆる『自分探し』は誰もが通る道であり、そういうことに向き合いながら年を重ねるのである。
40を過ぎた私自身も例外ではない。不惑の40代というが、いまだにその域に達しているとは言い難い。
ただ娘の悩みを聞いて思ったことは、中一でそのような悩みを抱えるというのは割と早いなと感じた。中学生にもなれば悩みも出てくるが、自分とは何かに悩み、涙を流すほど思い詰めたのは、私は大学生の時だった。性別の差か、時代の差か・・。はたまた私が鈍感に育ったのか・・・
親である私にできること
世界のことも日本のことも、世間では暗いニュースが多いが、子供たちには幸せな人生を歩んでほしい。自分の気持ちに正直に生きてほしい。そして自分達で自分達の時代を築いていってほしい。そんな思いを胸に思いつつ、悩んでいる娘には
・自分について悩む気持ちわかるよ。全く卑下する必要はない。大人になったパパもいまだに同じ。昔の偉人も同じ悩みを抱え誰もが通る道。
・周囲の期待に応えることは決して悪いことでは無い。誰かのために頑張れるあなたはとても優しい心の持ち主だし、期待に応える力もあるし、自分も成長もできる。
・でも無理し過ぎて自分が壊れてしまったらそれは健全な状態では無い。
・自分の心身の健康があって初めて真に他人に優しくできる。
・だから自分の気持ちにもう少し正直になって良い。それはわがままなことでは無い。
・でも自分の気持ちは意外とすぐにわからいものだ。これも真。焦る必要はない。パパも未だにわからない(笑)
・自分の『感情』や『気持ち』に素直になってみよう。少しづつでいい。
・親や家族に迷惑をかけるなんて、1mmも考えなくていい。あなたの悩みや無礼な発言や行動があっても、心底悩んだり、あなたの将来を悲観したことなどたった一度もない。希望に満ち溢れている。あなたは私達の娘であり、親である私達はあなたの言動、あなの全てを受け止めるのだから。
・安心して、青春しろ!今しかないのだから!
こんなことを伝えて、笑って終わりました。
娘も少し気が楽になったようです。
私は男だからか、自分の内面や真の悩みについて、両親に語ったことは無いし、両親から人生の教訓を語られたことも無い。自分でもがいて答えを見つけ出すプロセスも大事とも思うから、どこまで直接言葉に出して、子供に寄り添うことが本当に良い事なのか、正直分からない。
しかし、私は両親から、両親の言葉でもっと人生の教訓を教わりたかったという思いもある。だからこそ、私は、『家族愛』『人生』『自分の内面』といった普段は恥ずかしくて口にしづらい話も、子供にはしていきたいと思う。
今日は長くなってしまった。翌日、娘に曲を送った。
今日の一曲(4曲ですが)
いわずもがな、最近は学校でも歌うらしい。昔Nコン(NHK合唱コンクール?)のテーマ曲となっていて、初めて聞いた時、聞き入った。自分になやむ年頃の子供に必ず贈ってあげたいと思っていた。
説明不要。伝説の曲。LET IT BE ありのままで良いんだよ。和訳が最もしっくりくるものにした。
悩みの背景は異なるが、頑張り屋さん、無理し過ぎ、周りと比較して私って・・・と思ってしまう。大人になってもみんな同じ悩みをもっているよ。と安心してほしく。
でも、やっぱり自分を解放するならパンクだろ!
なんくるないさ
精神に到達するには、パンクを見習う。パンク最高だろ!
ということで、最後は自分のエゴ。自分の人生に影響を与えた最高のバンドの曲をプレゼント。
マイナー曲かつゴリゴリパンクだと聞いてもらえないので、カバーもされていて聴き馴染みのある名曲にした。