気になる中古車'07ベントレー コンチネンタルGT 6.0L W12 4WD 11万キロ
一般的に10万キロを超えると過走行車と言われてしまいます
2007年式の車輌が2024年に11万キロと言っても、均せば1年に6,470キロ、1月に539キロです
もちろん中古車で最初に一気に10万キロ走ってその後10年以上放置されていたり、逆にずっと乗らずにいたものが後に所有者が変わり一気に走行距離が延びたことも考えられます
理想はワンオーナーが常に手を入れながら17年間コンスタントに乗っている個体で、整備記録がその裏付け資料となりますし、そのショップがずっとメンテナンスを引き受けていた場合にはなお安心できます
さて、今回のベントレー コンチネンタルGTは2007年型で、2003年にフォルクスワーゲン傘下となりました
アウディのクワトロシステムを導入されたりとエンジニアとしても大きな功績を持ち、2019年に死去された故フェルディナント・ピエヒ会長によるVWの高級路線の頂点VWフェートンと大部分を共用するイギリス車なの?ドイツ車なの?な一台
特にエンジンは、VWのVR6エンジンをV型に2機つなげたような、シリンダの角度からするとW型に見えるW12エンジンを搭載しているのが特徴です
クルマの機構だけでなく、内装は特にイギリス車の良いところどりとも言える木と革とメタルをうまく取り込んだ造り込みがされています
いくら英国車ベントレーと言ってもVW傘下でパワーユニットもVWとなると、ユニオンジャックの英国旗にちょっと違和感を感じてしまうのは私だけでしょうか
だいたい今どきのクルマは「どこの国」製だろうと使われているパーツは、ドイツメーカー、中国メーカー、韓国メーカー、日本メーカーがそれぞれの事情でまた違う国で生産したパーツをアッセンブルしていて、そのアッセンブル自体も海外で、もはや表面だけイギリス車だってたくさんあります
それが悪いのか?ホンダのWR-Vだってスズキのフロンクスだってインド製の日本車ですが大人気です
ユーザーは信頼するメーカーが魅力的かつ高品質なクルマをリーズナブルな価格で販売してくれたら買うのです
ベントレーブランドで、VWという資本で良いものづくりをしたということでこのベントレーコンチネンタルGTが売れたのはよく分かります
昔からのベントレーに思い入れがある方には受け入れ難い面もあるかもしれません
惜しむらくは全長4,815mm、全幅1,920mm、全高1,400mm、重量2,420kgのうち、全幅と重量がうちのタワーパーキングに引っかかること