365日のシンプルライフ(字幕版)
365日のシンプルライフをAmazonで見ました。
スティホームな日々からモノってなんだろう?ということからはじめたnote。モノについて書いている以上は、モノが無い生活について知っておくことが必要だとは思いつつ、実践する勇気が無いところ、実践してくれた人がいました。
26歳のペトリは、彼女にフラれたことをきっかけに、モノで溢れた自分の部屋には幸せがないと感じ、自分の持ちモノ全てをリセットする”実験”を決意する。ルールは4つ。 ①持ちモノ全てを倉庫に預ける ②1日に1個だけ持って来る ③1年間、続ける ④1年間、何も買わない 毎日、モノを1つ選ぶたびに、自分自身と向き合うペトリ。「人生で大切なものは何か?」、究極の”シンプルライフ”から見えてくる。(C)Unikino 2013
監督 ペトリ・ルーッカイネン
主演 ペトリ・ルーッカイネン
ジャンル ドキュメンタリー
オーディオ言語 Suomi
2014年公開ということはコロナウイルスのことなど何も関係ない以上、周りの理解も相当無かったであろうと思います。ヘルシンキの街中から自分のすべてのモノをトランクルームに運んだり、また少しずつ戻したりすることに毎回付き合わされる兄弟や友人たち。ちょっと可哀そうではありますが、見ているこちら側からするといい人たちです。
そして、映画の間ずっと流れるジャズサックスの音色は、一見痛いとも言えそうなこの映画の雰囲気を穏やかにまたアートに近づけている良い役割りを演じていました。音楽を聴くために流してもいい感じかもしれません。
主人公であり監督であるペトリ氏の一人称で語られるこの映画は全く聞き取れないSuomiフィンランド語の世界。フィンランドの若者の意識も垣間見える気がして良いインサイトを与えてくれます。
音楽:ティモ・ラッシー
名門シベリウス・アカデミー出身、ソウルフルな新世代サックス・プレイヤーとして、北欧No.1 の人気と実力を誇るミュージシャン。2006 年に初来日公演を行なったThe Five Corners Quintet のフロントを務め、バンドでもソロでも日本デビューを果たしている。その後もイタリアのレーベル・Schema から“ Live with Lassy”などを発表、Timo Lassy Band としても活動の幅を広げている。近年はアートの新しい形としてのジャズを知らしめるために、We Jazz を設立し、ヘルシンキで1週間にわたるジャズ・フェスティバルを主催。
iTunesで聴けますね。
ペトリさんのチャーミングなおばあちゃんが孫に語り掛ける言葉はとても深い。彼女の言葉は
女性は男性よりモノがたくさん必要
いろんな種類のものがね
でも家庭は”モノ”じゃない
別のものから生まれる
モノはただの小道具よ
この最初から分かっているストーリーをきちんと締めてくれました。
なぜ買い占めが起きるか。女性を守るために男性は働き戦う。人生は一度きり。出来ることなら勝ち続けたい。だから男は戦利品にすがるのだ。
でも家庭はモノではない。ましてやモノはただの小道具。はいそのとおりでございます。
映画の中でフィンランドで生まれた子供に50以上のアイテムが無償で届けられるシーンがありますが福祉に非常に厚いことが垣間見えます。日本ではコロナで金食う事態宣言になると急に思い出したかのように自粛とかスティホームと言われていますが、フィンランドは未知の災害に対する備蓄倉庫を全土に持ちコロナウイルスで日の目を見たというようにずっと備えてきている。北欧つながりでスウェーデンの経済を止めない政策ばかりが目につきますが、フィンランドの「備えてきた」考え方はいままた見直されていると思います。
たぶん、備えなければ越せない過酷な冬の国だからなだけではなさそうです。
万人受けするとは思いませんが、家事をしながら最初と途中と最後をチェックするぐらいはしても得られる何かはあるかと思います。
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