'99プジョー406coupéの味わいを語る
プジョー406coupé
ピニンファリーナが生産した希少なプジョー
後期型のエンジンと前期型のなまこ口のマスクにブレンボキャリパーを装着したD9グレードが最高だと言われ、私が乗った一台もこのグレードでした
全長4.62m×全幅1.81m×全高1.37mというサイズは本当に手頃なサイズ
あれ?マセラティ3200GTは全長 4.51 m x 全幅 1.822 m x 全高 1.305 mでほぼ同じ
というか、マセラティ3200GTの方が気持ち小さいとは思いませんでした
406coupéは格好はとても良い内装はチープ、足回りも特にフロントストラットが重いv6エンジンを支えるためにサスペンションの動きは、特に不整地路面での破綻がどうしても起きがちでした
それでも、「世界一美しいクーペ」の称号を与えられ、外観のために乗っていたいと感じる一台でした
室内では、シートがシボ付きのちょっとリッチな革シートであることの他、助手席に「ピニンファリーナ」のロゴがある特別感でした
フロントタイヤのフェアリングやリアのもりあがり、リアガラス周りの造形などどこか60年代のスポーツカーを感じさせました
プジョー406coupéは、普通車のコストでちょっとリッチな気分を味わえる感覚でした
PRVのV6エンジンはスルスルとストレスなく回転し、自分が思うよりもスピードを上げてくれます
4速ATは滑りが大きく現代の感覚ではストレス源となります
ハンドリングのレベルもスポーティカーではあるものの、スポーツカーとしてみると足回りに不満が残ります
ちょっと腕のあるドライバーならばタックインを活用してFF代排気量スポーティのこのcoupéをイキイキと走らせることは容易に出来ましょう
そう、このcoupéには何か特別な魔法がかけられていて、特別な何かを纏っているのです
また乗りたいか?と言えば、二つ返事でイエスと言います
とはいえ、大満足である訳ではなくて、「安いコストで楽しめる」という大きなメリットを期待してのイエスとなります
タマ数はどんどん減って来ていますし、価格帯も上がっています
手を出すならば今のうちでしょう