MotoGuzzi V35Imoraの味わいを語る
10代の時、ホンダのVT250FEに乗っていてよく転んで親に心配をかけたことで、20代の間はバイクを降りてクルマに乗っていました
働いてしばらく経って30代に入ろうという頃、新宿もうやんカレーの本棚にあった東本秀平氏の漫画キリンを読んだら、あの風を感じたい疼きがどうにも止められず
漫画を読むために3日連続してもうやんカレーでランチしたら胃がおかしくなってしまいました
まだ中型免許でしたので、400cc以下で「安く」乗れる一台をヤフオクで日々探していました
ある日16万円で落札できたのが今回写真を掲載させていただいたものと同じ真っ赤なMotoGuzzi V35 Imoraでした
MotoGuzzi V35Imora
Bimota TESI 1D 400Jを特集した92年のライダースクラブ誌を読んでいた時、定価385万円もするTESI、興味はあっても購入することは無いと、後ろの方に掲載されていたMotoGuzzi 850LeMans3と一緒に350ccのMotoGuzzi V35Imoraが掲載されていた時、「こっちだったら乗れる日が来るかも」などと眺めていたことを思い出しました
手もとに来て乗り始めてみるとエンジンはなんと500cc仕様にボアアップされた一台でした
当時、仲町台で「Guzzi Sport 神宮寺」の看板を掲げていた名店の店主がとても褒めてくれたのを覚えています
この空冷OHV2気筒エンジンは3000回転でストトト・・・と明確なパルス感を伴って私にいつまでもお供してくれました
この一台があればあとは何も要らないかに思えたのですが
ただ一つだけ問題が
「私の身体にはサイズ感がどうしても小さい」
私が跨っている姿をはたから見るとどうしても人が大きくてバランスが悪い
まるで熊の曲乗り状態(笑)
こればっかりはどうしようもない
今は当時より少し痩せたのでまだ似合うかな
もうひとつImoraが教えてくれたこと
中古で購入したが故にワイヤーやらキャブやらオイル交換全般を自分で作業していたこと
これが後々とても役に立つ経験になりました