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フェラーリ250LMに乗る岡田さん

1989年秋CGTVことカーグラフィックTVで初回放送したのを見て強烈な記憶に残っていたのが、明治生まれでフェラーリ250LMに乗る岡田さんの特集の放送でした。

金子浩久さんの10年10万キロストーリーは、ユーザー目線で愛車に傾ける愛情とその人の人生が垣間見えることに深みを感じますが、CGTVが個人の愛車紹介をされるのは大変珍しかった。

その訳は放送を見ればすぐ分かりました。その岡田さんはカメラ写りを気にするのではなく、黙々と愛犬をグルーミンズするように250LMのプラグ交換をされる姿、テレビではなくクルマに向ける視線に衝撃を受けたことを覚えています。

プラグ交換と言っても単気筒バイクじゃなくて、12気筒ですから12本もエンジンの奥に手を伸ばしてやらねばならぬ。働き盛りならまあお好きなのねで片付けられますが、明治生まれと紹介された岡田さんそれこそおじいちゃんです。

当時100万円くらいだったチンクエチェントに憧れていた自分に250LMはいくら?なんて思いもよらぬが、当初岡田さんは、ルマンwinnerのTipo330をお持ちだったところ譲ってくれというフランス人のフェラーリフリークのバルビノン氏の熱意に根負けして交換でやってきたのがこの250LMだとのこと。

250LMもTipo330もミニカーなら持っていますが、憧れであって自分の手元になど想像もつかなかったところに自分でメンテナンスをされる姿は深く目に焼き付いています。







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