ざくろとsubuおじさん
歩いていたらザクロの木を見つけた。ザクロ四つくらいなってた。ザクロザクロザクロ。なんとも声に出したくなる。響きが好きだ。とか脳内で考えていたら前を歩いていたおじさんがその前のおじさんを追い抜こうとして、後ろから車が来たことに気づいた。危ないよ、おじさん。急ぐ気持ちもわかるけどね。
抜かれたおじさん。歩くのがゆっくり。私も追いついて、いつもの癖で靴を見てしまう。subu履いてるやん!暖かそうだ。いいないいな、私はビルケン。この寒さの中薄い靴下にビルケン。寒過ぎる。でも仕方ない。ネイルサロンが個人サロンだから靴を脱がなきゃいけないんだ。スニーカー履くの時間かかるからな、ブーツは脱ぐの時間かかるからな、ビルケンのボストンが一番楽なんだ。
おしゃれは足下からってよく言うけどこれは本当にそうで、靴屋店員の性でもあるのだと思うがめちゃめちゃ人の靴を見てしまう。せっかくかっこいいスタイリングしてるのに靴が手入れされていない人は結構いて、あってなる。逆にめちゃめちゃセンスのいい靴を履いている人を見つけた時は、おってなる。今日はいい日だってなる。
前にいいなって思っていた子は、毎回オーセンティックの真っ黒を履いていた。毎回。流石に、他に靴持ってないんか?と思ってしまって、うーんと思ったって友達に伝えたら、いやそれが普通だからって言われた。え?ほんとに?スニーカー、一足で生きていけるとは思えないんだけども。
だからオーセンの真っ黒を街中で見つけると彼を思い出す。今も履いているのだろうか。