小さな巨人とただの人間とスルメ

春高バレーを見ていたらめっちゃイケメンでめっちゃ点を決める選手がいた。鳥取中央育英の星原優来選手。私と3センチしか変わらないと言うのに最高到達点325!?きっと他のスポーツやっても凄いんだろうなとか思ってしまった。TikTokのお勧めにちょうど流れてきて、しっかり最後まで見てしまった。そしたらおすすめに春高バレーとハイキューと高橋藍選手しか出てこなくなった。リアル星海光来だ、というコメントを見てまさしくそうじゃないかと思った。二次元の世界の夢物語だと思っていたけれどリアルにいた。何が凄いって妹と同い年なんだよな高3て。18歳とかでしょ?春高バレーの子達みんな年下かあと思って、私は22かあと思った。

いつからこんなにつまらない人間になってしまったのだろうと思い返してみた。大学に受かってからだ。大学に受かって、入試結果を見て、まず、なんだこんなもんかと思った。一年の努力を無かったことにしたのだこの時に。いや、でもあながち間違ってない。努力というよりただ楽しくて勉強していたから。どうしてあの時の私は勉強が楽しかったのか。きっと自分より頭のいい人達に囲まれて、勉強してもわからないことがあって、勉強しても勝てない人たちがいて、結果が明確に出たからだな。大学に入ってからは勉強なんてしなくても単位がもらえることを知ってしまったし、自分が探求しなくても簡単に答えが与えられてしまったし、なんか努力とかそういうのしなくてもなんとかなることを学んでしまった。誰かが言っていた。努力が報われなかった人より、努力しないで報われた人が一番危ない、と。それ私。きっと一度どこかで転けた方がいいと心底思っている。母にも何かあるたびに言われる。

あなたは失敗した人の気持ちとか受験に落ちた人の気持ちとか失恋した人の気持ちとか全部理解できないよ、経験したことがないからね。

その通りだし、その通りだからどうしようもないけれど、失敗しなかったのは冒険しなかったからだ。自分の能力と目標とするところを比較して達成できそうなものだけに立ち向かったから。逆に言えば私は自分が出来ないことから逃げてきた。逃げてきたから私は薄っぺらいし、面白みがない。

私はスルメタイプになりたい。勝手に呼んでるだけで、説明すると深く関わるほど面白みがある人間。中身が濃く詰まっている人間。これから目指してもなれるかなあ。なれるといいな☆

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