パワハラ防止法 「今は法律ができちゃったからパワハラ出来ないんだよねぇ」 反社会的上司の本心。
あなたの職場にいませんか?タイトルのようなことを冗談交じりに言う人。おそらくは50代以上の方が多いのだと思いますが、もしかするともうしこし若い方(40代後半)でも当てはまるのかもしれません。
普通に考えれば誰もこんな危険な発言はしないはずですが、この記事ではどうしてそのようなことを何も考えずに言ってしまうのか、私なりの意見を書いていきます。
タイトルのような言葉はほとんどの場合、冗談交じりに発せられます。大体の場合、「親密なコミュニケーションがとれていれば、少々きつい発言もパワハラに受け止められにくい」と企業は考えます。つまり発言者は、言っても大丈夫な相手として認めているからこそ発言していることが多いことになるのでしょう。
言われた相手が「同じ時代をすごしてきた長年の同僚」と「直属の部下」では、コミュニケーションが成立しているかどうかは大きく異なります。しかし、どちらにせよ「パワハラ出来ない」という言葉を盛り込む必要がありません。
もちろん、「パワハラしたい」という発言をいうことはできません。透けて見える本心は「パワハラしたいんだけど、パワハラ出来ない」という事であって、「あふれる気持ちが口から出てしまった」ということなのでしょう。
得てして昔はパワハラし放題だったが、今は我慢しているという認識であって、そこには企業の生産性を上げようとする意図は全く見えません。きっと言わずにはいられないほど、パワハラしたくてしょうがないということなのだと思います。
こういった発言をする人たちに見られる傾向として、「自分で書面を書きたがらない」「メールなどをあまり使いたがらない」「自分の発言をすぐ忘れる(フリをする)」などが、私の中での一定の基準です。要所要所できっちりしていることもありますが、たとえほかの面で、いいところがあったとしてもほんの少しの違和感を大切にして、当事者にならないよういお気をつけいただければと思います。