#006「アートライティング実践ドリル」なんやゆうき編
アートライティング実践ドリルの二回目が終わった。対話型鑑賞は毎回盛り上がり、その後のライティングも真剣に取り組んでくれている。
なんやゆうきの「流転の澱」の最終日、ギャラリーの一周年記念日でもあり、オープンから賑わっていた。振舞酒として日本酒と白ワインを用意していた。みんなが乾杯で祝福してくれる。
アーティストが在廊していたこともあり、常に誰かが作品について、アートについて話している。サロンのような雰囲気に、いいな、と思った。
営業時間が終わり、撤収しながらもアーティストはライティングを一つずつ確認していた。自分の作品をどのように鑑賞してくれたのか、それをテキストでどのように語ってくれているのか。記録に残り、いつでも読み返せる。アーティストが思う作品の見方をしてくれたテキストがあった反面、新たな視点を得る指摘もあったみたい。ギャラリーからお願いして、最もよかったテキストを選んでもらった。そして受賞者には、ささやかなギフトを用意してもらった。そうしたこともあってか、どのテキストがよいのか、何度も読み返し、それぞれのテキストに向き合っていた。
小さなギャラリーなので、大々的に参加者を募集はしないけれど、対話型鑑賞会には飛び入り参加もOK。今回のライティングには大学院ゼミ以外の参加者もあった。今後、アートライティングがどのように深化していくのか楽しみである。
aaploit の展覧会は、常に何かしらのメッセージを伝えたいと考えている。今回の展覧会で”感情のグラデーションの世界”というキーワードが出てきた。
やっていることが伝わっているんだなと実感できた瞬間だった。
なんやゆうきのaaploitでの次回展の実施時期は未定なものの、新しい展開の芽は出てきたように思う。来年あたりに、なんやの新作をまたお披露目できるかもしれない。