#005 6月9日スタート、なんやゆうき「流転の澱」の話 その2
展覧会は一週目が終わって二週目に入る。対話型鑑賞会は多くの人に参加してもらって、多くの考察、気付きを得られた。今回初めて参加した方からは、喜びの声をもらったとともに、今まで見ていなかった作品のディテールにまで目が行くようになり、世界の見方が変わったとまでコメントをもらった。
今回の展示にあたっては展覧会ステートメントや作品解説を用意しなかった。
なんやゆうき作品について、語るべきことは沢山あるけれども、語られないことを見てほしい。少なくとも対話型鑑賞を行うまでは用意しないと考えていた。
テキスト書こうかなと思っていた中で、対話型鑑賞からライティングにまで進んだ方があり、テキストを提出してくれた。これが、とても充実していた。アートライティングとしては指摘するところは色々とあるけれど、なんや作品のことを説明するテキストはライブ感に溢れていた。
テキストが出揃うのは来週だけど、それまでに様々な人に見てもらい、様々な感想をもらおうと思った。他のライティング参加者から途中経過で入ってくるライティングが、ともかく興味深く、完成したテキストを読みたいと思った。
なんや作品が問いかける現代的な課題、残り会期の中で向き合っていきたい。