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#013 「ソウルへみんなで行っていろいろすごかった話」ゲスト:中澤賢(PHOTO GALLERY FLOW NAGOYA )
Frieze SeoulとKiafを視察、そして韓国・ソウルのギャラリーと提携の話をするためにソウル、現地で北さん、中澤さんと合流する。行き当たりばったりのアート旅、ひたすらアートを巡る旅。やはり作品などの説明が必要だと思った。
最初に目に入ったEsther Schipperのブース、いきなりピエール・ユイグのRole Announcerが提示されていた。というよりもパフォーマンス、ブラックタイの男性が入口を通過する人の名前を聞いて、通り過ぎた時に名前を叫ぶ。
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ブースの壁に入口のが設けられ、その扉を通過する。ピエール・ユイグの指示書作品、入口の上にある照明が付いている透明のオブジェはフィリップ・パレーノの作品、二人は似た取り組みをしている。
修論を書いた時にフィリップ・パレーノを見てピエール・ユイグを書いたけれど、後輩に「何故?それならフィリップ・パレーノを書くべきではないの?」と聞かれたけれど、フィリップ・パレーノを見て、その前に見ていたピエール・ユイグが強烈に想起された。それは説明するよりも、修論を読んでよ、と思った。
ワタリウムでフィリップ・パレーノを見たからこそピエール・ユイグに繋がった。
Esther Schipper のディレクターとも名刺交換ができ、ピエール・ユイグの話を継続することができた。
会場はCOEX、地下鉄の駅を降りて10分も歩かない場所にあり、とても広い展示会場が用意されている。
会場にはLGの巨大なOLEDサインがあり、その大きさもさることながら、発色と明るさも綺麗だ。
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国際アートフェア、その国の製品を見せる見本市としても機能していると思った。
Kiafのヒュンダイのブースはライアン・ガンダーが展示されていた。
ヒュンダイで、なんでフェラーリがあるのか?
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ブースの中のフェラーリから遠い位置にポスターが置かれていて、種明かしがある。
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ポスターで示されていた位置を注視すると、蝿がいた。しかも動いている。
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ライアン・ガンダーの風船は岡山でも見た。
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アニッシュ・カプーアは、KUKJE GALLERYで展示されていた。
最初の部屋は台形をモチーフにした平面作品が展示されていた。
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次の部屋は、光の反射をしないベンタブラックの作品群がある。数十点の作品が展示されており、多くの鑑賞者が視点を変えながら作品を見ていた。
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次の部屋は、絵の具そのものを見せるかのような作品、こちらもかなりの作品が提示されていた。
中でも圧巻なのが、床置きされた作品。
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そして、最後の部屋は彫刻のような壁面の作品、これも圧巻の展示数。
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徒歩圏内に大小様々なギャラリーがあり、フードトラックをギャラリーが手配していたり、ワインを振る舞っていたり、DJブースの周りで踊っている人も多数あった。
招待されたガーデンパーティ
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この後、この庭が立錐の余地がないほどになった。
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ポッドキャストではローレンス・ウィナーの展示の話題に移る。僕は残念ながら帰国してしまい行くことができなかったが、太宰府天満宮の作品について話をした。
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韓国・ソウルのギャラリーとのコラボレーションは、もうそろそろアナウンスできます。2月の展覧会準備は着々と進んでいて、各チャネルでもアナウンスしていきます。
FLOWの中澤さんが気になった作品はピエール・ユイグの彫刻、これは砂糖で作られている。
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圧倒的な数のブースに眩暈を覚えながらも、多くの作品を見ることができた。2024年もフリーズ・ソウルに出かける予定、次回は計画的にやろう。