#005 6月9日スタート、なんやゆうき「流転の澱」の話
「”澱”とは、何と読むのか?」
展覧会の準備をしている時にギャラリーのご近所さんに質問された。
「それは”おり”と読んでもらいます」
と答えて、展覧会の概要、なんやさんの作品、彼女が伝えたいことなどを簡単に説明をした。
自分がこの漢字を見た時、そのまま澱(おり)と読めた。知っていたのだろうか。調べたのだろうか。今では思い出せない。新しい刺激に触れた時の思考の活性化。
思考の活性化にもいくつかの種類があるだろう。出会い頭のインパクト、考えを巡らすマラソンのような感覚、ある考察に辿り着いた時の達成感。それぞれに快感というか、喜びがある。現代アートって、そうした事が組み込まれているように思える。
なんやさんと同世代の人に展覧会を見てもらって、感想を聞きたい。
恐らく、今回の展覧会は会期中に様々に変化していくだろう。何しろ流転していくのだから。