見出し画像

コンタクト・インプロ~未知への探求~

こんにちは、永井美里です。この記事では2023年7月から、いすみ市在住の寺社下茜さんとAAPAで始めた「CIいすみ」の活動についてレポートします。

きっかけは2023年に自分が東京から千葉の外房に引越し、この周辺でもコンタクト・インプロ(CI)をやりたいと考えていたときに、その年のCIフェスティバルで茜さんと出会い、ぜひ一緒にやろう!と話がすすみました。私の出産から産後に復帰するまでの間は、上本が講師を担当して月に1回CIワークショップを行い、茜さんの呼びかけで有機農家の方、牧場主、ボディワーカー、ケアワーカー、海外からのウーファーなども参加し、ダンスだけでなくその後の振り返りや体験も含めて、豊かな時間になっていきました。

そこで出会う人達は「いすみ」という土地にある自然の豊かさの中で、自らの暮らしを考え、模索したり、実践したりしている人達だと感じました。
私も自然に近い場所で自分の暮らしについてゆっくり見つめ直し、新たに始めたいと思い、東京を離れて外房に引越しました。自らの暮らしをつくっていくこと。私もこの新たな土地で、「踊ること」と「暮らすこと/生きること」をつなげていく実践を探求していきたいと思います。

いすみでの活動について話をすすめる前に、「自分にとってCIとは?」ということを少し話しておきたいと思います。「どうして私はCIが好きなのか」と考えると、「CIをするとからだもこころも元気になる」という部分と、「様々な人との出会いが人生を豊かにしてくれる」ということが浮かびます。

私がCIに出会ったのはイギリスの大学に入学した年なので、2003年。もう20年以上前になります。帰国後、2007年の東京のCIフェスに参加したのをきっかけに、運営メンバーとして関わるようになり、自身も国内外で講師をするようになり、様々な講師や参加者や仲間と出会い、踊りながら、その体験に魅了されてきました。

長い時間の中で、時には疑問を抱き、CIから距離をとる時期もありましたが、そうした疑問が生まれた時にも、それについて語りあえる仲間がいたり、自らの経験やワークを通じて新しい気づきをくれる人達がいたり、「自由とは」「選択するとは」「他者を感じるとは」「自分であるとは」「心地よい関わり合いとは」「委ねるとは」「コントロールしないとは」など、自分が「生きる」うえでの本質的な問いかけとつながりながら、自分の人生そのものを豊かにし、支えてきてくれました。

昨年を通して、上本と茜さんと3人で「CIいすみ」のことや、それぞれの活動で今後やりたいことや、今興味のあること等をざっくばらんに話す時間も定期的にとっていました。その中でCIでの体験を、どう日々の「実生活」や「社会」に関わりあうものとして繋いでいけるのか、それぞれの個人的な感覚や経験や課題や考えを交換しながら話してきました。

そして今年のテーマについて考えていた時に、「自由」の中にある「不安定さ」をどう乗り越えていけるだろうか、という話がでました。生活のなかで「自由」をもとめて自ら選択したとしても、ときにその不安定さが不安となり、動けなくなり、結果的に「不自由」な状態になってしまうときがある。自由の中にある不安定さが、「不安」ではなくて、「楽しい」となれたらいいのに。

CIには即興という自由さや、他者と動くという不安定さも含まれます。自由さや不安定さを楽しむとはどういうことなのか、不安や不自由になるのはどんな時なのか、そんな問いかけを踊りとともに考えてみることもできるのかもしれない。そして、他にもいくつかのキーワードや様々な話が行き交いながら、最終的に今年のテーマとして「未知」という言葉がでてきました。

この言葉をきっかけに、からだを動かし、踊り、語り合い、ともに過ごしながら、今を生きていくパワーやヒントを一緒に見つけていけたらと思います。また、毎月のワークショップを振り返り、気づいたことや考えていることをnoteに更新していきたいと思いますので、今後も読んでいただけたら嬉しいです。

■1月のワークショップレポート:

CIいすみは今年の6月までは基本毎月第2日曜、第4木曜に開催しています。
ダンス経験がなくても大丈夫です。ご興味のある方は以下ページより詳細をご確認くださいませ。


いいなと思ったら応援しよう!