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コンタクト・インプロビゼーション・フェスティバル@中国 滞在記:2日目

2018年9月30日(日)

全員集合とはなりませんでしたが、他の講師やアシスタント、スタッフと集合し、午前中に私達の宿泊先で顔合わせとミーティング。

私達にとって、海外のコンタクト・インプロビゼーション(CI)のフェスティバルに参加するのは初めて。各国でWSやジャム、フェスティバルを開催したり、関わってきている講師との交流は、それぞれの経験や個性、視点の違いを知ることにつながる貴重な機会になりました。

午後からはフェスの会場になる「北京民生美术馆 Beijing Minsheng Art Museum」へ。
メイン会場になる場所をのぞきに行くと、倉庫を改装した美術館内の半屋外スペースで、スタッフたちがクッションシートとリノをひいたり、会場内を2つに分けるインスタレーションを設置したり、設営作業の真っ最中。
空間はすごく大きいけれど、設営はボランティアワークで行っている様子。

設営、今夜のジャムまでに間に合うかな・・と後ろ髪ひかれながら、14時からオープニングスピーチが始まる室内の部屋に移動。

主催者からの挨拶があり、オープニングスピーチがスタート。
北京で2回目になる今回のCIフェスティバルは、「アジアでのCIの展開」にフォーカスして行うということで、中国、香港、台湾、シンガポール、日本でのCIの展開について各講師が紹介したり、フェスティバルのプログラムにも取り入れられていた太極拳の講師の話や実演などがありました。

その後、「東洋的な身体とは何か?」「都市でのCIコミュニティ」「ライフスタイルとしてのCI」など大きなテーマをもとに、複数の講師やゲストが話すラウンドテーブルへと続きました。

スピーチは全体で3時間にのぼるプログラムで、CIのフェスティバルでこのように話を聞く時間が長く設けられるのは、珍しい気がします。
少々皆さん疲れぎみ・・。

スピーチが終わり、ラウンジエリアで夕飯のお弁当を食べていると、大学で日本語を勉強していたという若い中国人の方が話しかけてくれました!
普段はネット広告の仕事をしていて、CIはこれまでまったく経験がなく、偶然今回のフェスの情報を知り、新しいことにチャレンジしたいと思っていたので参加したとのこと。

今回のフェスが現代美術館で行われることや、この場に集まって来ている人たちの印象含め、CIのようなダンスには格好いいイメージがあるといった話をしてくれて「それって良くも悪くもだよね・・」と自分たちが話すと、「いやいや、そんなことないですよ。良いですよ」と話してくれたり。

なるほどなあ、と思いながらその後、20時から始まるジャムの準備のためメインの会場に戻ると、入口に、今回のフェスのスポンサーである中国のファッションブランドのポスターがドーンと貼られた壁が建ってました。

このポスターを最初に見たときに「中国でのコンタクト・インプロビゼーションのフェスティバルでなぜこの写真?」と思わず口に出て、なにか誤解が生まれてしまう気がするなあ、と違和感を覚えました。

(後日談ですが、フェスの終了後にwechatで議論が起こり、このとき他の講師の多くも違和感を持ったことを知りました。議論では、コンタクト・インプロビゼーションをどういうものとして伝えていくのか、より広く・新しい人達に伝えていくにはどうしたらいいのか、それぞれの思いが語られ、自分たちはどう考えるのか、あらためて問い直すきっかけになりました。)

会場内の設営も完了していて、縦長の空間の中央に白い膜状のインスタレーション作品が設置され、手前と奥のスペースで2つのワークショップを同時に行う、と事前に講師に説明されていた形が見えてきました。

会場内で仕切りの役割をしているインスタレーションは、中に入るとこんな感じ。羽毛が敷き詰められていて、横になって寝られる休憩所になったり、パフォーマンスなどイベントが行われたり。

そして20時から、オープニングジャム。
移動やカンファレンスが続いて固まったからだを、まずはゆっくりほぐしていくところからスタート。

床の感じはまあ大丈夫かな? 
思ったより参加者のひと多い?
皆けっこう慣れている印象?
というより何となく合わせてる感じかな? 

などなど、自分たち講師も参加者も、それぞれのペースで探りながらの時間だったと思いますが、22時の退館時間まで様々な人と踊りました。

明日から、各講師によるワークショップがスタートです。

>> 「滞在記:3日目」 へ

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