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山口の道重さゆみさんを観る

一年ぶりに周南ライジングホールに行く。山口県は道重さゆみさんの生まれ故郷だ。徳山駅から近くて素敵な会場だったのを覚えている。飛行機がギリギリになってしまったので、整理券番号の通りに並べずに入場。開演に間に合ったのでよしとする。

さゆちゃんは高めのポニーテールで登場した。
前半はいつもより「うふふ♡」が多いように感じた。ニコニコしている。楽しいんだなとわかる。スカートの裾を掴んでは振り払って、ライブに賭けた気持ちの強さを感じる。
そしてストーリーに上げていた数日前のピコトーニングの効果がよくわかる。白い。発光している。トーニングは何回も通わないと効果が出ないので億劫に思っていたけど、私も通おうと決心する。

毎度のことながらメドレーの繋ぎがすごい。一部の音節(というの?)を聴けば次の曲がわかるようにできているのだけど、ここだけのサントラ作ってくれないかなぁと思うくらいワクワクする。

お水飲んでね♡と言われて、お水を飲んでいるさゆちゃんを見たくなるのがヲタクなので、ヲタク自身が水を飲むタイミングがワンテンポ遅れる。見かねたさゆちゃんが「みんなのんびり屋さんじゃない?山口タイムなのかな笑」と言っていたのが最高だった。友達とマックで話しているみたいだ。笑

道重さんはいつも可愛い。可愛いのだけど、たまにメデューサのような悪い顔をする時がある。髪の乱れなんてもうどうでもいいよ、着いておいで、と何かが憑依したようにギアが入る時がある。今回もその瞬間を見た。
めちゃくちゃロックだ、と思う。つんくさんのモーニング娘。の魂を感じてゾクっとする。好きなんだよなぁ。畏敬の念を抱く。

MCで衣装の話をされていた。うろ覚えだが、ピンクの衣装は「ブリブリした曲ばかりではないから」とニュアンスを伝えながら衣装さんにお伝えしたところ、「これが出てきて天才かと思った」と仰っていた。スタッフさんへの敬意をお話しするところ、とても好きだ。上着が着脱可能になっていてどちらか選べと言われて選べず、どちらも選んだとのこと。薄いコーラルピンクの衣装はさゆちゃんの肌の白さを引き立てながらたっぷりのチュールでスカートがふんわりしていて、とても素晴らしかったです。黒の衣装も可愛かった。ありがとう、衣装のスタッフ様。。。

青柳カヲルさんの描いたロゴを今回も掲げている。下に小さくツアータイトルが入っている。このロゴを見上げながら道重さんが後ろに下がっていく場面が何度かあった。気に入ってるのだろうな、と思う。
 脈絡のない私事だが、最近漫画ブルーピリオドを読んだばかりだった。前半は東京藝大油絵科の受験の話である。学科は存じ上げないが、以前青柳さんも東京藝大だと公開されていた。漫画のようなあの激戦を勝ち抜いて、サユミンランドールへの門を描いたんだなと感慨深くなる。アンコールの時間にあのロゴの細部を見るのが好きだ。両サイドに咲く赤いフリージア、野薔薇の実(恐らく)、イチゴたち。そして聖母マリアの象徴でもあり、少しだけ死後の世界をも感じさせる白い百合の花。青柳さんらしいなと思う。門の中に描かれたピンクと淡いブルーと深いグリーンの世界はサユミンランドールそのものだろう。私たちは今そこにいる。泣きそうになる。あちらで元気にしていますか。さゆちゃんの勇姿を彼女も見ていると思う。

アンコールの後はお団子で出てきてくれた。「君さえ居たなら何もいらない」の時のヘアスタイルを彷彿とさせる。あまりオフィシャルではやらない髪型だけど、あのスタイリングは好きだったなぁと思う。なんか急にお姉さんみが増すというか、「うたのお姉さん」ぽくてこちらが赤ちゃんになった気分になる。ちゃゆううう。

完璧主義な人が、私たちのために完璧にパフォーマンスしている瞬間も、
私たちにだけ見せる心を許している時の顔も、
ファンを煽ってギラギラしている時の顔も、全部大好きです。誰かの全てを肯定するのは盲目的だと思わなくもないけど、言葉選びや書き物、ひとつひとつのささやかな心配りを受け取って、受け止めています。
いつもファンのことを思ってやまない彼女のことを、もっと多くの人に見つけてもらいたいな、と思う。

ヲタクの山口昼の凱旋公演、備忘録でした。
ここまで読んでくださってありがとうございました。

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