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母親になった日のこと(臍帯巻絡の長男出産)
【出産前日~NST】
2008年7月某日。
生まれてくる前日の朝の検診で
「子宮口は開いていないし予定日より遅れる」
と言われて帰宅。
少し横になってから起きると少量の出血があり
「おしるしか診察時の出血か分からないなぁ」
と悩みつつ、のんびり過ごしていた。
夕飯時に、実家ですき焼きを食べていたら
なんだか軽い腹痛のような変な感じ。
(20時頃)
「焼肉を食べたら陣痛がくるジンクス、
すき焼きでも効果あるんちゃうん?」とか
この時はまだ余裕があって笑ってた(笑)
「前駆陣痛?」ぐらいの軽い痛みだったのが
お風呂で半身浴すると急に強くなり、変わらず
5分間隔だったので慌てて病院に電話し、
とりあえず診てもらうことに。
結局「子宮口は未開大で赤ちゃんの位置も高い」
と言われ、NSTで陣痛の波や強さを見ることに。
その頃には痛みが増し、すでに立てないぐらい…
なのにずっと5分間隔は続く。
きつい痛みがどーんときているのに1回ずつが
30秒ぐらいしかないから開くまでが長い(>_<)
最初から5分間隔だったので休憩もできず
眠れないし、食事を食べる余裕もないまま
3~4分間隔に変わり、やっと1~2cm開大。
「まだ時間がかかるのでご主人には朝ゆっくり
来てもらっても充分ですよ」と言われたけれど
「え?こんなに痛いのに!?不安…」と
泣きながら母に訴えていたのを覚えている。
途中から痛みが想像を超え、呼吸さえ苦しくて
意識が朦朧とする中、必死で母の手を
握りながら深呼吸を繰り返した。
朝8時頃に主人が到着したらしいけれど、
その頃には痛みで目も開けられず、
ほとんど記憶がない。
背中をさすってくれていた主人に
「ちがう!そこじゃない…もう触らないで」
「お願い。助産師さんに変わってもらって!」
と暴言を吐き、助産師さんと
交代してもらったのだけ覚えてる(笑)
悪気はなかったんだけど、そのままだと
痛みを逃せなくて、きっと気絶してた😅
あれほど「不安だから呼んで」と
懇願していたのに、主人が部屋を出てくれて
心から感謝&安心したのを覚えてる(笑)
(付き添い人数が決まっていたので
母と助産師さんを選んだ)
「ちゃんと息を吸わないと赤ちゃんの心音が
下がるから、がんばってあげて!!」
言われた言葉だけを頭の中で繰り返し、息をする。
その後、助産師さんにトイレを手伝ってもらい
カテーテルを通し、なんとか分娩室へ移動
【分娩室~出産】
途中、ベッドの柵を力強く掴みすぎて壊したり
タオルを噛みちぎりそうになりながら耐えても
最後の1cmがなかなか開かず破水もしなくて
頭が挟まってるのに、出てこなかった息子。
(今思うと面白い光景だと思う。笑)
助産師さんが引っ張り出そうとしたけれど
無理だったようで慌てて先生を呼んでくれた。
どうやらへその緒が首に絡まっていたらしく
先生が到着して間もなく、旋回させながら
つるんと出してくれた時は神様に見えた💓笑
(本陣痛から約12時間後、無事出産)
【産後の気持ち】
「もう少しで会える」と思うと、痛みを忘れて
起き上がって見ようとしていた自分にビックリ!
産まれてから処置をしてもらっている様子を
大画面で見て、産声を聞いたら自然と涙が
溢れてきて痛みも辛さも全部吹っ飛んで
幸せな気持ちでいっぱいだった。
母親になるってすごい。
ちなみに、産まれた瞬間に私が言った言葉は
「出た…!?ありがとうございました!(涙)」
(出た?って、、語彙力の無さ。笑)
産まれてきた息子に最初にかけた言葉は
「かわいい!!!がんばったね!!」だったかな。
そばで見守ってくれていた皆が泣きながら
「おつかれさま」「ありがとうね」と言ってくれて
嬉しくて涙が止まらなかったのを覚えてる。
娘の悲痛な叫びに耐えられなかった私の父は
遠く離れたところへ行っていたらしいけど(笑)
(それも今、思うと泣ける話。笑)
出産を経験して思ったのは
産むのは母親だけど、1人じゃ産めないってこと。
横で声をかけ続けてくれた助産師さんや先生、
家族、そして頑張って生まれてきてくれた息子。
皆のおかげで無事、母親になることができました。
この日に書いていた息子へのメッセージ。
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息子へ
無事に生まれて来てくれてありがとう。
Yくんはママの大切な宝物です。
これから新米同士、がんばっていこうね♪
ありがとう。
2008年7月 ママより
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
もう小学5年生になっちゃって
私より足のサイズも大きいし
身長もあっという間に抜かれそうだけど
今でも変わらず、大切な宝物です(*´﹀`*)