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2006_横浜のお嬢様_part3.../ 7.荒れる忘年会(R-15)

登場人物(2006年時点)
幸田麗華  横浜市議、幸田商事社会福祉LPF社長 1976年(30歳)
幸田耕一  KGC建設 社長             1970年(36歳)
江戸かす美 幸田美術館 準備室長         1968年(38歳)
角田 美香 美術キュレーター 準備室長      1972年(34歳)
木名瀬 愛 日仏食品DM 麗華と愛人関係      1980年(25歳)
幸田大介 輸入商事 会長            1940年(63歳)
岸野友一 KGC建設 建設部長           1971年(25歳)
高橋 直美 KGC建設設計部長 耕一と愛人関係 1970年(36歳)
大田 直美 幼稚園 副園長          1970年(33歳)
斉藤 由美 LPF 介護施設 準備室長       1976年(30歳)
後藤 絵美 Y国大 OG,KGC設計部 新人    1981年(25歳)
近藤 彰 Dハウスから出向 KGC設計部      1972年(34歳)
 
※ 前半部分に、過激な性的表現があります。ご注意ください。
 
関西視察旅行後の麗華のベットでのチェックは、無難に免れた。

最近の耕一は、麗華のチェックのタイミングや手順が読めるようになってきた。

最終日に、絵美に手を出さないで正解だった。あれでチェックに引っ掛かっていたら、また大変だった。

約束通り、週末に日本大通りのショップで、絵美に好きなワインを選ばせてプレゼントした。

喜ぶ彼女をコンチネンタルのビューラウンジ31stに誘った。その後は、何時も通りだった。

2時間後、二人はキングダブルベットの上で、天上を見上げていた。

初めて肌を交わすときの、多少の違和感と期待感と反応の初々しさは、いつもながら耕一を十分満足させた。

耕一「どう、大丈夫かい…」

絵美「耕一さんって、凄いんですね。私こんなの初めてです。気が狂います、気持ちよすぎて...」

耕一もそう言われると、満更でもない。

華奢で白磁のように滑らかな絵美の肢体は、まだまだ未開で、これから開発する余地は無限にあるように思えた。

熟成された芳醇な麗華とは真逆である。

久しぶりに、幼さが残る肢体に魅入られた耕一は、また絵美の手に収まる形の良い丘陵に舌を這わせていく。

同時に手を伸ばし、薄い茂みの奥の小さな突起に、下のまだ濡れている蜜を指に取り、刺激し出すと、絵美の声音が変わっていった…。

今晩は麗華は来日しているフランスのワイナリーオーナーを京都へ観光案内しているので、自宅には居ない。明け方帰れば良いので、まだ時間はたっぷりあった。

絵美の身体は、魔力のような底深い魅力があることを、何度目かの交戦で知った。

だから帰宅は、朝日が差してきた時刻になった。
 
幸田グループの忘年会は、例年各会社や部署で行っていたが、大介が新しいメンバーも増えたので、その紹介も兼ねて一同でやろうということになり、本社近くのハイアットホテルの宴会場で行うことになった。

総勢200名超になった。総務部が今回は引き受けたので、どうも予約やら、ビンゴ大会の準備で大変だったと、後で耕一は聞いた。
そんなことは、直系の麗華には言えないのだろう。そういう意味で耕一は、彼らの程よいガス抜き弁でもあった。

忘年会が始まった。

会長の大介や江戸社長の挨拶までは、穏やかに進んだが、乾杯後30分もするとあちらこちらで酒を注ぎながら徘徊するもの、女性社員達が気に入らない男子を肴に盛り上がっているテーブルなど、段段大変なことになりそうだった。

耕一が心配になり、幹事長に聞くと、まだビンゴが終わっていないと言う。

しかし、危険な匂いを感じた耕一は、少し早めにお開きにするよう幹事長に言うと、同じく感じていたので、そこで宴会は終わりになった。

後で聞くと、気まずい雰囲気のテーブルもあったらしく、耕一の転機は後日大介から褒められた。多分、二度と無いだろうと役職達は思った。

翌年の新年会は、役職達だけで行うことになっていたので、30名ほどだし、羽目を外すこともないので、静かに終わった。
 
それが、2006年の12月の出来事だった。

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