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2007 彼女の恋人は彼女.../ 11.ロードバイク仲間

[登場人物]
戸川 絵菜  大手製薬会社 つくば研究所勤務 研究員 1976
湯川 百合  (独)農業研究所 研究所勤務 助手1980
福山雅弥  建築設計事務所 所長 元トライアスロン選手
福山由佳  インテリアデザイナー 元陸上選手 雅弥の妻
松山健一  大手出版社勤務 編集者
萩谷要一  弁護士 
東 祐子  弁護士事務所 秘書
幸田 湊  スポーツ用品会社 宣伝部勤務 元トライアスロン選手
松田 雅也 スポーツバイクマツダのオーナー店長
白田 球磨 バイクメカニック 
戸川耕一  絵菜の夫 大手製薬会社 研究所勤務 研究員1970
湯河一郎  百合の夫  独立行政法人細菌研究所 部長1956

3月に、絵菜は百合の家に引っ越した。ここから事実婚がスタートした。

4月は職場も新年度で何やら慌ただしいが、中旬に久しぶりにミドルコースへ参加した。

今年になり、離婚のゴタゴタで欠席している間に、3人の新顔がいた。

松山健一、通称けんちゃん、東祐子、通称ゆうこ、東郷香織、通称かおるだった。

女子は4人で常連の絵菜・百合・ユカ・みなとにゆうこ・かおるで6名になった。まーちゃん、とけんちゃんは男子だが、オブザーバー的立ち位置になる。

これ以降、この8人で自主練習やツアーに行くことが多くなった。やはり、女子だけだと、面倒な事に対処するのも大変な時もあり、まーちゃんとけんちゃんは、入れた方が良いと言うことになった。

二人とも、紳士的な立ち位置なので、恋愛沙汰は起きないと思われた。まーちゃんは ユカの夫だし、けんちゃんは温厚で人畜無害的な所がある。

問題があるとすれば、まーちゃんの浮気性だが、ユカが傍に居れば、いたずらはしないだろうと思われた。

ゆうこは、活動的でイベントやツアーの企画はいつも彼女が率先してやった。実際、社交的で、いつも新しいメンバーを連れて来ては、紹介していた。どこから連れてくるのかいつも不思議だった。

走りについて言えば、ゆうこが初心者と中級の間だが、他は中・上級なので、コースは大体。ゆうこのレベルに合わされた。

5月下旬に一度、霞ヶ浦を1周しようと言うことになった。

この時期は日がある時間帯が長く、ロングコースには都合が良いからだ。

走りで言えば、中級未満のゆうこが心配だったが、ゆっくり1日掛けるということで、7時に土浦の公園にデポして、反時計回りにスタートした。

先頭はまーちゃん、最後尾で絵菜と百合ととけんちゃんの3人がゆうこと一緒についてフォローした。

この時期、風は東から来るので、浮島当たりが向かい風になった。飯出まで順調に来たが、が遅れ始めたので、時折、コンビニ休憩を取るが、潮来からは、湖畔の店がないので、麻生の公園からは霞ヶ浦大橋までは、追い風気味になるので、一気に快適に飛ばした。

歩崎の休憩所からは、追い風になり、皆それぞれのペースで快適に走った。

スタート地点の公園に戻って来たのは、5時過ぎだったが、皆嬉しかったのか、歓声を上げて喜んだ。

この事にグループは自信を付けて、色々とコースを設定して、走るようになった。

それにしても、8人グループの6人が女子、それも美女軍団なので、何処で停まっても、人目を引いた。

やはり、話しかけてくる男は多いが、みな慣れているので、適当にあしらった。正直、仲間同士で楽しくやって居るのだから、放っておいて欲しいと思う。

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