前川國男邸・その2 ディテール/前川國男 建築探訪 その10 10 aalto yuki 2024年3月14日 10:00 今回は、前川國男邸の詳細や未掲載の画像を紹介したい。居間の2階と階段。展示では階段は使用できないが登り易い勾配になっている 棟持形式の南面、独立柱は電柱を加工した。戦前で資材が不足していた。 外壁は檜、縁甲板、縦張り、オイルステイン塗り、オイルステインは昭和17年ごろ新製品、すべて新規 東面、中央の窓はサニタリー、右のドアは、キッチン・機械室 アプローチ前の説明板 概要と平面図 玄関アプローチ、玄関ドアは見えない、正面の漆喰壁の右 左側 大谷石の目隠しは鉄筋補強 居間に展示されてあった 矩計図 床は黒のモザイクタイル、壁は白モザイクタイル、天井は檜縁甲板、オイルステイン塗り 当時、衛生陶器の品番を指定するのは、稀でレーモンド事務所で学んだと 主寝室、南面 木製建具の納まりが美しい、戸車、レールは真鍮 収納扉は檜 ソリッド 収納の小物入れ、引き出しは造付け 左側食堂との渡し口は、前川氏の要望で追加された 登りやすそうな勾配且つ美しい 南面開口部詳細 雨戸、ガラス戸、障子 棚板下は暖房のスチームラジエーター(当時) 木の詳細はレーモンド事務所風である 雨戸は折りたたむ式(建込みはガイドレール式)戸袋は片開き式・復元は片開き式で新規作成 居間入口扉、幅は広く図面上6尺 檜 親子ドア 軸吊り 大谷石の目隠し、高さは来訪者が分かるように低い 桁と破風はダボハゼ込栓で緊結されている。ここまで堅牢な納まりは初めて見た 棟木と破風、軒裏は現し オイルステイン塗り 北ファサード ガラス戸はほぼ再利用 門灯 #建築 #住宅 #詳細 #前川國男 #コルビジェ #アントニオ・レーモンド 10 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート