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「横浜のお嬢様」シリーズの徹底解説とポイント^1...aaltoのちょほほネタバレ

恋愛小説「横浜のお嬢様」の受けが悪いようなので、ネタバレを承知で徹底解説と必読ポイントを書きました。

このシリーズはpart1から7迄あり、女たらしの夫が恋人や愛人達と恋愛や浮気をしていくのに振り回されるヒロインの終わりの無い冗長な物語なので、何処が面白いのか、何処にポイントがあるのかを解説しますが、本編も気長に気楽に読んで頂きたいと思います。

最も主人公は彼の妻の「横浜のお嬢様」なのですが..。

ある意味、彼に振り回される女性達が、逞しく生き抜いて行く様子を描きたかったのです。
特にヒロインの「横浜のお嬢様」は、常に毅然として女たらしの夫が、何人もの愛人や恋人を作っても動じない。しかもやり手のビジネスパーソンで政治の世界へも踏み出す、スーパーレディです。
其れ処か彼女たちを自分のお眼鏡にかなう女性なのかどうか選択し、十数名の候補者から3人だけを選び、夫の愛人にします。

ある意味、愛人を選んで愛人の座に据えるのは、女たらしの夫ではなく、本妻の彼女なのです。
そういう意味で主人公の男性は、単なる道化者だし、物語を進めて行く狂言師に過ぎない。

だから愛人の条件は厳しい。

曰く「幾つかあるわ。第一に私くらいの美貌を持って、経済的にも自立していうること。子供が出来たときは、幸田家に養子にすることを優先する。あと、性格の悪い女は駄目。だから私が面談し、良いと言った女性だけ..」

だが、実際にはまず気に入らない女は駄目で、裏でこそこそいちゃつくとか姑息な逢い引きをする場合はまず、駄目。

堂々と臆さず正面から夫を愛する女性には、一目置くところがあります。

それらが、どう違うのか微妙ではあるが..。

第2夫人になる、女優はグループの美術館のオープニングイベントに乗り込み初対面の見えを切る豪胆さを持ち合わせている。(Part4-12)

第3夫人の場合は、グループの奨学生時代から密かに夫を慕っていた経緯からそれを認めた。

一方、夫の部下やスタッフの場合は、簡単に退けられているし、裏で工作したりした取引先の画商の美女も拒否された。

そういう機微は繊細かつ微妙ではあるが..。

大体愛人を4人まで持ちたいという男からして、異常なわけだが、小説という虚構の世界なら、そんな滑稽無形な恋愛や夫婦関係も描けるので、ある意味楽しみながら書いていたら、いつの間にかPart7の200話超になってしまった。

こんな女たらしの男がいるのかなと思っていたら、先日俳優の火野正平さんが亡くなった。

そう、正に彼の様な女たらし..いや、人たらしをモデルとしてイメージしていただければ良いのですが…。

作中で、彼は人から慕われることはあっても、誹られたり恨まれたりすることは無いし、女性を振るときでさえ修羅場は無い。
振られた女性は、だから主人公では無く、その夫人を恨むことになる。つまり彼自身は女性を振らない、諦めさせるのは妻である。
そして、どうして彼は女達からモテる上に、振られないのか…第4夫人の台詞にこうある。

「耕一さんは、コーヒー店を出ると、私が望んでいることを察してそばのシティホテルに予約を入れた。
まだ昼なのに、チェックインした。遮光カーテンの周囲から漏れてくる微かな光の中で、私達は愛し合った。今度は、感覚は鋭く、期待していたとおりの快感が全身を貫いた。思っていた通りだった、多分この人は数千人に一人の逸材だと。
後で容子から聞いた話も納得できた。この人なら、奥さんも手放さないと思う、愛人を何人作られても..そして、その愛人たちも同じく彼から離れられないだろうと思う。自分もそう成りそうで、少し怖くなったが、もう沼に沈み込んだ今となっては遅かった..」まー、そういう事なのである。

だから、読むであろう読者よりも書いている筆者が楽しんでいたのだから、失礼な話でも有る。深く陳謝いたします。

ごめんなさい。

散々書いたので、暫くお休みをしたい。
また、その内、ネタを思いついたら書きますので、よろしくお願いします。

先日このシリーズのPart7の最終話を書き終えたばかりで、そのあとがきを流用しました。



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