1996年 横浜のお嬢様part1.../10.奴隷になっても
登場人物とあらすじ
会澤耕一 大手住宅会社 営業所 建築技術者 1970年(26歳)
白川萌奈 大手住宅会社 東京支店建築部門事務 1975年(21歳)
幸田麗華 大介の長女 女子大生 1976年(20歳)
幸田愛美 大手住宅会社 横浜支店 設計 1974年(25歳)
幸田大介 輸入商事 社長 1940年(56歳)
連休明けに、出社し、設計の吉田愛美に言われた。
愛美「会澤さん、顔色悪いわよ。頬も痩けてるし。もしかしてお盛んなの?ふふっ」
耕一「そんなことないよ、元気だよ」と見透かされて動揺した。
愛美「ふーん、じゃ、ランチ付き合ってくれる」
耕一「いいよ」
会社の近くのレストラン。
耕一「どうしたの、誘ってくれるなんて、何かあるの?」
愛美「会澤さんがあちこちで女子社員に手を出しているって噂があるわよ」
耕一「そんな..」
愛美「やはり、そうなのね」
耕一「誰が言っているだ?」
愛美「会澤さんは、モテそうだからね。モテない奴らが言うんじゃない」
耕一「..」愛美に不意を突かれて、食欲も無くした。
少し自重しようと思うが、萌奈と麗華との三角関係をどうするか?
来週は幸田家へ行くことになっているし。
狭い会社世間に、嫌気も起きた。
独身の自分が、女性達と恋愛をして、何が悪いのか。
不倫をしている訳でもないし。何か不条理なものに対して、嫌悪感を持った。
愛美「ところで、今晩暇?」
耕一「ああ、大丈夫だけど」
愛美「少し、付き合わない?」
耕一「良いよ」と言ってから、反省した。
この軽い乗りが問題を複雑化している原因なのかと..。
その晩、ホテルのバーのカウンターで愛美と呑んでいる耕一
愛美「ね、耕一さん、今何人の女性と付き合っているの?」
耕一「藪から棒になんだよ」
愛美「ちょっと聞いただけ」
耕一「別に何人でも良いだろう」
愛美「そうね、良いけど。もし余裕があればなと、ちょっと思っただけ」
耕一「....」
愛美「良いわよ、聞かなかったことにして」
耕一「....」
愛美「でも、今晩は空いているわよね」
耕一「....」
帰りそうにない愛美と、上の部屋へ行った。
こんなことをしていて良いのかなと思いつつ。愛美を抱いた。
週末、麗華から連絡があり、幸田家に行った。
麗華が何を考えているのか、今一理解出来ていなかったが。
大介、麗華と耕一の3人が部屋に座っている。
麗華「お父様、私、耕一さんとお付き合いしますので…」
大介「会澤君、娘はそう言っているが、そうなの?」
耕一「..はい..」
麗華「で、お父様、耕一さんをお婿さんに出来ない?」
大介「急な話だな、それも耕一君、聞いているの?」
耕一「…」
麗華「じゃー、婚約期間を無事過ごしたら、結婚というのはどう?」
耕一「少し、話をしようよ。社長も困っているよ…」
大介「麗華、少し耕一君と話をさせてくれないか…」
麗華「分かった、席を外すわ…」麗華が部屋を出て行く。
大介「参ったな…」
耕一「すいません、麗華さん、急に話を言い出して....」
大介「君にも迷惑掛けるね。何せ男手一つで育てたので、我が儘になっているから…」
耕一「そんなことは、無いと思いますし、少し急ぎ過ぎていると思います。僕からも、良く話をしますので、今日はこれで…」
大介「そうか、そうしてくれ。娘のこと、よろしく頼むね…」
耕一「はい、大切にしますので…」
大介「うむ…」
耕一は部屋を出ると、執事に麗華の元へ案内して貰った。
麗華「お父様は、どうでした?」
耕一「別に、反対している訳ではないので、少し時間を掛けて進めた方が良いと思うよ。僕にも時間は必要だし…」
麗華「そう。そうね。分かったわ。じゃー、私の部屋へ行きましょ…」
耕一「えっ、ここは違うの?」
麗華「私の部屋は2階よ…」と耕一の手を引き、階段を上がる。
部屋に入ると、部屋を見る間も無く、ディープキスをしてきた。
耕一「ここでするの?」
麗華「駄目なの?」
耕一「だって、皆居るし…」
麗華「平気よ、さっ、脱いで…」という間もなく、全裸になる麗華。
箱根でも感心したが、麗華のプロポーションは完璧だし、魅惑的なボディだ。
それに抗える男は居ない…。
耕一が脱ぐと、ディープキスから麗華の唇と舌は、耕一の胸から下へ向かった。
息子を一通り舐めると、口内に咥え込み、前後に動き刺激し始めると、膨張してきた…。
結局、耕一は麗華の部屋に泊まり、翌朝朝食ルームでコーヒーを飲んでいる。
麗華はまだ部屋で寝ている。
朝食後、耕一はガレージへ行った。
先日見た名車が並んでいる。
いずれも耕一のカレラ2の数倍はする。
ここには7台あるが、別のガレージには23台あるという。ここだけで総額で5億はするだろうし、ジャガー Eタイプのように、売り手市場で時価的なクルマもある。
普段乗りのクルマでは無いが、ガレージにあるだけでも、満足できるコレクションだ。
耕一はこれだけでも、幸田家に婿入りする価値はあると思った。
多分、将来自分の好きな高額のクルマを購入することも出来るだろう。
それなら麗華の奴隷になっても良いと思った。
麗華が眠そうな雰囲気を纏い、歩いてきた。
麗華「多分、此処だと思った。こーちゃんは、どれが好き…」
耕一「これは、みんな走れる状態なの…」
麗華「うん、走れる。1年に1回専任の整備士さんが整備や車検点検をしている。ドライブに行く…」
耕一は、暫く名車群を見て。
耕一「そうね…今日は天気も良いからEタイプが良いね…」
麗華「そう、じゃーそれで行こうか…」
麗華が母屋からキーを持って来て、耕一に渡す。
ドアを開け、シートに座りシートポジションを挑戦して、イグニッションを押すと直列6気筒4.2Lのエンジンはスムーズに回り出した。
耕一「何処へ行く?」
麗華「じゃー、山中湖へ行く?うちの別荘があるの、でも少し掃除しないと泊まれないかな。それでも良ければ…」
耕一「そうなんだ、16号から東名で御殿場で降りていくと、2時間かな…」
麗華「じゃー、お泊まりセット持って来るわね。コーちゃんはそのままで、向こうにパパのガウンくらいならあるから…」
それが、1999年1月末の出来事だった。