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[恋愛小説]2002年の二人の妻達.../6. 蓼科山荘 3泊4日(R-15)

Two Wives in 2002

注意:後半に過激な表現があります。心配な方は此処で回避してください。

登場人物

福山雅春  :大手N設計事務所 第1事業部 部長 46歳(1956)
石橋優香  :N系列設計事務所 住宅設計担当   27歳(1975)

有村かす美  :福山雅春の元妻     40歳(1962)
有村香    :雅弥の一人娘      17歳(1985)
斉藤修   :石橋有華の婚約者、大手電機会社営業27歳(1975)
石橋吾郎  :優香の父      52歳(1950)
石橋桜   :優香の母 46歳(1956)
田口雅美  :福山雅弥の高校時代の友人    46歳(1956)
安西清志  :福山雅弥の大学時代の友人    45歳(1957)
萩谷健一  :弁護士、高校時代の友人    46歳(1956)
岡田真澄  :石橋優香の女子大時代の友人  27歳(1975)

東谷義賢  :大手設計事務所 会長 


横浜の初デートから1ヶ月後、Lineで次は、山に行きたいと、優香からメッセが来た。

色々と注文が多い女だなと思いつつ、大学の友人の安西清志に蓼科山荘の予約を頼んだ。清志は蓼科山荘の取り纏め役の幹事をしていた。

雅春「7月中旬に、蓼科山荘、空いていないかな?」

安西清志「7月ね…ああ、空いてるよ、8月は一杯だけど。7月20日からならOK。」

雅春「何時も悪いね。」

安西「今度は、どんな女性?」

雅春「今度、紹介するよ。」

安西「へー、本気なんだ。かす美ちゃん以来初めてだな。」

雅春は、安西が「かす美」と前妻を話題に持ち出したので、少し驚いた。

その名前をここ暫く、聞かなかったからだ。

有村かす美、元妻である。

かす美とは10年連れ添ったが、雅春の女癖の悪さに、ある日突然家を出た。

その時、娘の香は、小学校1年生で、娘の部屋はランドセルだけ、無くなっていた。

ふたりが居なくなって、初めて事の重大さに気が付いたが、遅かった。

かす美の実家や知り合いのところへ連絡したが、皆知らないと言う。

逆にどうしたんだと尋ねられた。

離婚届が郵送されてきたのは、それから1ヶ月後だった。

かす美から離婚して欲しいと、何度も連絡があった。

雅春が、もう一度やり直したいと、言っても拒否された。

かす美「今更、何を言うの。もう遅い。サインして。」

雅春「だから、今までの事は、謝るし、もう二度としないよ。」

かす美「そんな事じゃ無いわ。あなたを信じた、私を許せないのよ。」

雅春「香の事を、考えてくれよ。」

かす美「香の事を、考えてそうしたのよ。」

結局、いくら話しても平行線で、結局、家庭裁判所から呼び出しがあり、友人の弁護士に相談した。

萩谷健一「正直言うけど、慰謝料と親権は向こうだよ。」

雅春「そうなんだ。」

萩谷「福山が、親権を取れる可能性は1割。今まで事を、裁判所が考慮したら、まー無理だろうね。」

家裁の裁定は、萩谷の言う通りになった。

雅春には、月一の面会だけは認められた。がそれ以外は何も残らなかった。

有るとすれば、深い後悔と仕事だけの毎日だった。

雅春が、安西に予約を頼んだ蓼科山荘は、彼らの研究室OBが建てた木造平屋の別荘である。
山荘と呼ばれているが、ログハウスとは正反対で寄棟の端正なデザインは、フランクロイドライトのデザインと言っても過言では無い。

そしてある意味隠れ家的雰囲気がある。

広大な敷地は蓼科ビーナスラインに面しているが、道路のレベルからは10m程下がった南斜面に建っているのだ、道路からは全く見えない。

しかも、立科町の条例で、隣地の大学の夏期研修所からも200m以上離れており、木立の間からはその気配すら感じない。

隣が見える一般の別荘地とは、違い隠れ家的と言えるのは、そう言った立地条件による。

平面プランは16畳サイズのリビング・ダイニングに6畳サイズの個室が2部屋、Kとサニタリーが付く、風呂はサウナが外にある。

愁眉は暖炉だ。オリジナルの暖炉は、両側に地元の安山岩を積み、上に鋼板を折り曲げて坑道としている。

そこに薪をくべて、炎を見ているだけでも、ここに来る意味がある。

非日常的なその空間はそこに居る人の心を癒やしてくれる。それを優香にも経験させたかった。

今回は、安西から借りたレンジローバーを運転している。

足回りは柔らかい。急なハンドル操作をすると、直ぐにロールを許すことになるので、意外にハンドル操作には気を遣う。

優香を環七・荻窪駅近くで乗せて、中央高速に入り西へ向かっている。

優香ぼんやりと後ろへ流れていく車窓風景を見ている。

前回の横浜デートや晴海は1泊だったが、今回は3泊4日なので、ゆっくり楽しめそうと期待している。

それにしても、まーちゃんは、凄い、40歳とは思えない持続力がある。何度も往された。さすがトライアスロンをやっているだけのことはある。

修には、先日さよならを告げた。彼は驚いていた。

あんな男に何の未練も無い。

まーちゃんとこの先一緒に人生を歩んでいくと思うと、自分のものにしたい、誰にも渡さないし、触らせないし、取られたくない。

まーちゃんは一生私のもの。

雅春は、前を見ながら運転している。

(注:以下 過激な表現があります。心配な方は此処で回避してください)







既に車中で、雅春の股間から、息子を取り出して、口と舌で刺激してきた。

危ないので止めさせたが、最近の娘は…。

横浜で色々と分かった。

優香はまだまだ未開発だし、しかも技巧的にも未熟だった。あの時、初めて何度も往ったと聞いて驚いた。

どうなんだろう。

これから自分で仕込んで、自分好みの女性にしていく嬉しさが増えた。

優香も変わって行く自分に強い興味があるらしく。

先日もトライアスロンをやりたいと言ってきたので、驚いた。

聞くと高校時代に陸上の走り高跳びの選手だったという。

だからプロポーションが良く、名器の予感もあると納得した。

意外と当たりかもしれない。だから今までの経験からも上位に入る素質を持っている。
今回の蓼科山荘を楽しみにしているのは、雅春も同じだった。

優香はガウンを羽織り暖炉の火を見ていた。昨日から、蓼科山荘に泊まり、まだ二日目だが、もう既に何度行ったか分からない。

雅春の技巧は、今までの青二才のそれとは、全く違っていた。

優香の反応や喜び方を優先してsexをしているようにしか、思えない。

だから何時も「来て。」とか「入れて」と目配せするか言わないと挿入してこないのだ。

入れられる前に、何度か行き、それで入れられても、雅春が行く前に、何度か行ってから、漸く行くのだから、明らかに勝ち負けで言うと、連戦連敗だ。
本当に、白旗である。こんな経験は、初めてだし、これからずーとこういう風に愛されるなら、この人に、全てを捧げたい。

優香「ねー、これからも、ずーと、私がおばあちゃんになるまで、さっきみたいに、愛してくれる。」

雅春「ああ、そうするよ。」

優香「嬉しい。あんな風に他の女にしたら。駄目よ。絶対許さないからね。私だけよ。」

雅春「何、言ってるんだ。」と言いながら、優香のうなじに唇を這わせてきた。
優香「ああ…。」

これが、2003年7月の出来事だった。




3.初デートはコンチネンタルお泊まり^9/7

4.南三陸ホテルの屋上宴会^9/8

5.上野公園のリトマス試験紙^9/9

6.蓼科山荘 ^9/10

7.7年間の清算^9/11

8.歓迎されない客^9/12

9.同棲^9/13

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