1996_横浜のお嬢様part1.../8.愛の奴隷
登場人物とあらすじ
会澤耕一 大手住宅会社 営業所 建築技術者 1970年(26歳)
幸田麗華 輸入商事の跡取り娘 女子大生 1976年(20歳)
白川萌奈 大手住宅会社 東京支店 事務 1974年(21歳)
幸田大介 輸入商事 社長、麗華の父 1940年(56歳)
耕一は、昨年末に、山の手通りの幸田邸に食事に招かれた。
なにか浮世離れした邸宅の大食堂で、何を食べて、何を話したのか、そして大介や麗華に何を訊かれて何を話したのか、あまり記憶が無い。
翌日、恋人の萌奈がマンションへ来た。美人だが緊張もさせる麗華とは違う「かわい子ちゃん」タイプである。そういう意味で、可愛い妹的な恋人なのだが、最近耕一に夢中になっている。
萌奈「年末の予定は?」
耕一「特にありません。のんびりしたいです…」
萌奈「そう、じゃー。箱根の温泉にでも、行きたいけど、今更一杯でしょうね…」
耕一「箱根じゃ無くて、日光なら大学の同級生がホテルやっているんで、訊いてみようか…」
同級生のホテルの跡取りに聞くとキャンセル空きがあるという。急遽、カレラ2で行くことになった。
首都高湾岸線から東北道へ入り、日光有料道で、行く。
あっという間に、日光である。
まだ積雪も無く、無事ホテルに着いた。
萌奈「年末に、ホテルで温泉・料理三昧、そしてH三昧ね。ふふっ…」
耕一「最後は、あれだけど。ゆっくりできるね…」
萌奈「じゃー、旦那様。お食事にしますか?温泉にしますか?それともあたしにしますか?」
耕一「ううー、どれも魅力的だな…」
萌奈「決めないの?決めないなら、私が強制的に決めます…」
耕一「いや、決めます。温泉で…」
萌奈「次は?」
耕一「お食事で…」
萌奈「あたしは一番最後なの…」
耕一「駄目?…」
萌奈「駄目。一番最初は、あたしよ…」
だったら、最初からそう言えば良いのに…と思っていると、萌奈が抱きついてきて、ディープキスで舌を入れてきた。
この分で行くと、年始年末、ゆっくりするなんてとんでもない、疲労がさらに蓄積されるような、気がしてきた。
夜は、連続して何遍も萌奈と愛し合った。
この頃になると、萌奈の感じるスポットも分かってきたし、初めは初心者だった萌奈のテクも上達してきて、それだけで耕一を行かせる迄になってきた。
しかも萌奈は、元バスケットの選手だったので、感度抜群で、行く時は、しっかり咥え込み、耕一の一物に震えが来た。
二人は飽きもせず、正月3日まで、部屋に籠もり、愛しあった。帰る時は、二人とも下腹部に重りのような倦怠感を抱え込んでいた。ニヤニヤして見送る同級生に別れを告げて下山した。
調布に萌奈を下ろし、白楽のマンションに帰ると、麗華から留守電が入っていた。
留守電「麗華です。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」と言って録音は切れた。
慌てて、幸田家に電話を入れた。
耕一「会澤です。開けましておめでとうございます…」
麗華「帰省されていたんですか?」
耕一「はい、実家に…」とっさに、嘘をいった。
恋人と年始年末Hばかりしてましたとは、口が裂けても言えない。
麗華「父が、年始の挨拶に来ないのかと、申しております…」
耕一「はい、明日伺いたいのですが、ご自宅でしょうか…」
麗華「はい、明日は自宅におります…」
耕一「はい、お伺いします…」
なにか、最近公私とも幸田家の使用人の様な状態に成っているような…
それが、1999年1月の出来事だった。