摩擦係数半端ないって
別に物理学専攻でもなんでもないけど、物事を始めるのには、摩擦係数ってあるよねっていうのをnote始めるタイミングで実感したっていう話。
高校の時物理で習った動摩擦係数と静摩擦係数。
摩擦係数:「2物体が接触しながら静止または運動しているとき,接触面に働く摩擦力(静止のときは最大静止摩擦力)と接触面を垂直に押す力(垂直荷重)との比。」
なーんて書いてあるけど、高校の時はよく理解できずに、ものを動かすのに必要なエネルギーがあって、摩擦係数は超えなきゃいけない壁で、静摩擦係数より動摩擦係数の方が小さいんだくらいにしか思ってなかった。
静摩擦係数の方が動摩擦係数より高いと聞いて、そんなものか、でも動いてる時の方が摩擦係数って大きそうだけどな〜と思ったことも記憶に新しい(もはや10年くらい前なので少しも新しくない)。
でも、noteを久々に書いてみようと思ったところで、摩擦係数って精神的な事象も含めて、世の中の出来事全てに通じるルールなんじゃないかと思った。めんどくさいこととか仕事とかって始めるまではめっちゃだるいけど一回始めるとそうでもないとか。今やってる仕事をやめる方がエネルギーがいるとか。
今回、noteを久々に始めようと思ったきっかけは、体調を崩した時に、六周目くらいのインスタ巡りで見つけて読んだ会社の同期のnote。同期のnoteは普段話さないような内容ととても良い粒度の文章が並べられていて、読んだ時に、
“普段文章をたくさん書く仕事なのに、長ったらしい文章になっちゃう僕”が出てきては「自分もこんな文章書けたら良いな」とか
”ここ最近ブルーピリオドを読んだばかりでアートに触発されてる僕”が出てきては、「記事を書くことも一種のアートだよな」とか、
”アナザースカイ好きの僕”が出てきては、「世の中の人って意外とみんな陰でストーリーがあって、それをアナザースカイ的な感じで記録しておくのも面白いよな」とか
思ったりして、文章書きたいなというふわっとしたエネルギーがポツポツと生まれたのがきっかけ。
そういえば、大学院の時を思い出してみても、note始めたのは、「今日から僕も大学院生、専門分野や国際協力とは何かとか徒然考えていることをアウトプットして何者かになるぞ」とか「当時好きだった無印系女子に気に入られたい(といいつつ、ほぼ縁はなさそうでそれを吐露する場所が欲しいだけだった)」とか、異常に高い静摩擦係数を超える数々のエネルギーが同時多発的に発生したからだったっけ。
まあ、大学院の時は、その時から完璧主義で人にどうみられているかばっかりを気にしていたのめ、続けていくうちに、「タイトルどないすんねん」とか「そもそも語尾をデスマス調でそろえるべきなん?」とか「こっちをこっちに配置したほうが構成が良くない?」とか、誰もそこまで深く気にしてない所の調整に時間がかかり、少しだけ記事を書いて途中で挫折してしまった。これは、異常に高い静摩擦係数だけでなくて、動摩擦係数が思ったより高かったという話なんだけど。
今回のきっかけは僕の異常な静摩擦係数を超えそうなふわっとしたエネルギーがたくさん発生したというのもあるけど、社会人になってもっと摩擦係数(静摩擦係数も動摩擦係数も)下げて良いんじゃないのということを偉く実感する機会が増えたのがもう一つ大学院との大きな違いな気がする。
今更ながら、社会人になって部署を異動してから見切り発車でもいいから80点くらいの回答を即座に返すことも大事なことを重々学んだし、むしろ80点のものを人とすり合わせて100点のものに修正していくことが大事なこともあるんだって。
*僕はずっとこれが苦手でじっくり100点(人から見ると120点くらいのもの)を目指して時間をかけて作ろうとしていたので、良く職場でも怒られています。
大学院の時と違って、自分で自分を認めてあげることが少しだけでき始めた社会人だからこそ、摩擦係数を低めに設定することを覚えたいまだからこそ、何かの折を見てnoteも更新できればいいなと思ったりして、綺麗な文書じゃなくてもいいから、とりあえず見切り発車で良いからやってみよう。摩擦係数低いふりして物事始めてみようという話でした。(初回からこんなに書いたら、静摩擦係数上がるやんけとおもいながら、、)
な〜んて言い訳がましく、新しいことを始める理由をグダグダかつての知識と紐付けで書いてみたけど、出来るだけハードル低く、自分語りばっかりにならないようなnoteにしたいな。