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書きたいだけ書く日記【2021/11/08~11/14】

先週に引き続き、読書に耽溺。一人ラテン語ブーム再開、夕食を作りつつ歌い過ぎてスリッパを行方不明にし、疲れた時は目を閉じて寝るべきと思い、オウオウお前に言われるぐらいなら地獄に行ったるわと思い、受験生のお気楽ぶりにあてられた1週間。

2021/11/08(月)煮詰めて希釈したような

 一晩中、よく眠れなかった。早く横になったというのにずっとまどろんでいるような感覚。それが思い過ごしではないことは起きた後のだるさが示していて、結局ひどい寝不足なのだった。
 家族に朝食を出して送り出して、食器を洗ったりしてまたベッドへ。それでもずっとまどろみで眠れず。昼に起きてみるもののだるくてまたベッドの人に。そのまま息子1が帰宅するまでまどろんでいた。この沢山のまどろみのどこか少しだけでも深く眠れていたらいいものを、全てまどろみだからずっとだるい。
 まどろみのうちにここしばらくで気づき、考えていたことを煮詰めて希釈したような夢を見ていた。それは私にとって重要な気づきで、心に灯しておく火のようなものだからそんな夢を見ていたような気がする。
 夕方からはやっと起きられた。そこから少し書き物。寝る前からまた読み物に耽溺。

2021/11/09(火)Latina

 まだ依然として続いている悪い読書の影響で朝がつらい。悪い読書とは、全てをなげうって読みたいものに耽溺することで、就寝が遅くなってしまっている。
 朝、鮭おにぎりとピーマンとソーセージの炒めもの、ゴールドキウイ。
 結局本日も耽溺。それはいかんと観測観察活動も。
 いつも見ているネットサイトがいかがわしい広告も許しているところで、1記事読むのにエロ広告が必ず3つポップアップで出てくる。中々に直接的エロで、不意に見るとぎょっとしていたものも、だんだん慣れてくるとその趣きの無さも、身も蓋も無さもその明解さがいっそ清々しく、癒やしにすらなっている。エロは難しいね。明解になっていいものではあるまいよ。
 久しぶりに私にラテン語ブームが来ている。個人的な文書のタイトルをラテン語にして保存して、後で見て悦に入る、を繰り返している。独学で、そう出来る方ではないので格変化とか怪しいけれど自分を楽しませてあやすには良い。
 一日曇りのはずが途中から冷たい雨が降っていた。5時過ぎに乾ききれなかった洗濯物を入れようと窓を開けると思いの外空気は冷たく、秋、それも晩秋だとあらためて思う。
 お風呂のお湯はりの設定温度を1℃上げた。オイルヒーターも引っ張り出して設置して、薄くつけて眠る。

2021/11/10(木)いい、すごく良い

 オイルヒーターのおかげで寝たので温かく起きられた。
 朝ごはんは全員に共通なのはサラダ(ゆで卵ハムつき)だけでご飯の人やらシリアルの人やら。私はあまり食欲が無いのでサラダのみ。
 昼前に皮膚科。診察。また円形増えている。面白いなあ。一喜一憂せずに過ごせと先生は仰る。もうそれは、わかっているけれど増えたらいやよ、やはり。先生の穏やかさに癒やされる。
 晩飯を作りながら今日は歌わず、You TubeでRADWIMPSのミックスリストを流す。久しぶりに聞くといい、すごく良い。歌わないといいながら「なんでもないや」を全力で歌ってしまう。熱中していたのかスリッパがどっかに行っちゃって、足先が冷たくて気づく。
 晩ごはん、鶏もも肉を焼いたもの、ミネストローネ もやしのサラダ、ごはん。
 ご飯を食べて塾に行くまでのちょっとの時間に息子1が弾くアンダーテイルの「Hopes and Dreams ~ SAVE the World」がとても良かった。こんな曲だったっけと思いつつ聞く。

2021/11/11(木)地獄に落ちたほうがまし

 ミネストローネを作った翌朝は部屋が、ショッピングモールのフードコートのようなにおいがする。
 細木数子さん死去とのこと。大統領選の公開討論会で、ドナルド・トランプのことを尋ねられて「子どもさんが素晴らしくて、家族中が良いからご本人の人柄もいいのだと見ています」みたいなことを言ったヒラリー・クリントン式に考えて、家族に囲まれた幸せな最期だからまともな人だったんだろうね、というべきか。お会いしたこともない人に言えることはこれぐらいだけど、占いとかそういうもので稼ぐ、ということがもう全く私の信条とは違うのでそういう感じの感情しか抱けない。ああいった類の意見を鑑定料払って聞くなんてごめん。地獄に落ちたほうがまし。
 いつも通りつけっぱなしのテレビ(動く窓としていつもつけっぱなし)から流れる映画『80日間世界一周』をなんとなく横目で視聴。テーマが有名。私もそこから入って子供の頃見ていて、今回で2度目ぐらい。子供の時は気づかなかったけれど、そこはかとなく多方向に差別的で失礼で、今なら作れないよなー、というのが第一印象。これが差別的だと感じるぐらいには世の中も私も変わったのだとも思う。
 このところ読み物に耽溺しすぎなので、これではいかんといろいろ。歌友のSさんからのお尋ねにどうしたものかと虹の中山さんに電話。とある県のとある協会の内情について、見知っていることを話していいのか、という相談。話し始めに先月お母様が倒れられてからの人々なので「その後いかがですか?」と言ったものの、絶句するはめに。ショック。自分の話の進め方のデリカシーの無さに後悔。結局いろいろで2時間も長電話。メールは後日書く。
 瀬戸内寂聴さん死去。すげえな、としか言いようがない方。同じ性別として、末端ではあるけれどものを書く者として彼女の生き方はずっと考えていくと思う。私の実家は寺で、身内の誰かが話していたことだろうか、尼さんというのは男か女かぱっと見わからなくなって一人前と言っているのを聞いたことがある。その時の話は寂聴さんのことではなかったのだけど、老境からの寂聴さんは境が曖昧だった。愛に奔放とか子宮でうんぬん作家とか言われていたことも知っているけれど、あの曖昧な姿は何かしらのラインを超えて、尼として完成していたのかもしれない。
晩ごはん ハマチの刺身、みそ汁(キャベツ玉ねぎ豆腐。熊本の味噌)鶏肉と大根と人参の薄味の煮物、ごはん。

2021/11/12(金)目を閉じて寝るべき

 先月から始まった朝の番組で落合福嗣さんがナレーションで良い。ちゃんと男性の声がして良い。
朝飯に家族にはクラブサンド風サンドイッチとキウイ。私は食欲がなくて、義務的にサラダを。
 読んで書いてばかり(と言いつつここのところ読んでばかりなのだけど)で音楽の方を全然やって無くて、依頼がないとはいえ本業がそれもどうかと思うので音楽の方に手入れ。ブレスコントロールについて資料づくり。教えはそもそもやめて表立ってしていないのだけど、今も単発で行くし、よく考えたら言語化していないことに気づいた。そもそも私のような無名の人間が依頼される時、問題は才能とか音楽性とか有力なコネ以前のブレスの問題が殆どなので。この際わかりやすく冊子にしようと思い立つ。

 一昨日から圧倒的に、また体調が悪いので観念して受診することに。痛みは放っておけばいいけれど、炎症系なら止めておかないと面倒なことになるから、というのは私のこれまでの体感。果たしてそれは当たりで、前もしたことのある炎症。抗生剤が出て一安心。人が多かった。2時間待ちで先生は大恐縮しているものの、こちらこそなんだか申し訳ない気持ち。
 やっぱりとても疲れてしまい午後は読み物で過ごしたものの、読み物は疲れることに気づいた。疲れている時は目をつぶって寝るべき。常識か。
 HPVワクチン接種再開のニュース。喜ばしいこと。婦人科がつらいのはほんとしんどい。私は実母が婦人科系の癌で亡くなっている。実母のはどうしようもないものだったけれど、打つだけで防げるなんてありがたいことだから。女子への接種が再開になったところで、男子にも助成降りてこないかな。息子1に受けさせたい。HPVは男性にも癌を引き起こすという。女の子といろいろになる歳の前に打たせておきたいけれど、なかなかにお高いのだ。

2021/11/13(土)ハッピーターンを食べながら

 家族が2人とも休みで早く起きる必要がない朝。

 少し早く起きてnoteの日記をあげて、「短歌『読んで』みた」の記事の雛形を作ったり、書いたりしようと思っていたら子が起きてきた。
「まだ寝てたらいいのに」
「起きちゃったから」
 という会話付き。起き抜けにテーブルにいつもある菓子籠からぼりぼりとハッピーターンを食べている。三つ子の魂なんとやら。この人はまた幼児の頃から、私が原稿を書くために5時に起きると、気配を察してさっと起きてきた。そして上の会話をして食べ物を所望する。息子1にとって一緒にいて問題ない、母だからこうなのだろうけど、書きたくて起きている私としてはがっくりしたことを思い出す。
 コーヒーを飲みながら書く。一杯目はとても甘くしたミルクコーヒー。これはインスタントの方が好きな味になるのでネスカフェClassic。二杯目は深入りフルボディのコーヒーをドリップする。
 朝ごはんにチーズを少し。全く食欲はない。
 体重、結局5月あたりと比べて9キロ減。食べ物を減らすようなことは反動で過食になったりするのでしていないけれど、ここにきて食欲が無くて減るとは思わなんだ。食べる気、全然しないのよね。そして食べても全然満足感がない。餌食べたなーぐらいの感じ。美味しいものはちゃんと美味しいのだけど。
 昼、息子1を連れて丸亀製麺へ。久しぶりに塾も模試もないので息子の希望を叶える日とする。その後ユニクロへ。つねづね思うけれど、ユニクロは選ばれし民の服だ。とてもスリムで整った体型の人だけがデザインの良さを活かせる。センスも体型も持たないものが雑に買うと、しみったれたダサいスタイルになってしまう。息子1はわが子ながらうらやましいほど選ばれし民体型なので、連れて行って放牧。結果、色々好きなものを見つけてきた。私は私で、夏の終りに気になったものの買わなかった服が半額になっているのを複雑な思いで買う。だいたい私が好きな服はこんな感じ。
 午後また読書。私のデスクで読んでいたら息子がハッピーターンを食べながら来て、出ていく。ただそれだけで部屋が信じられないほどせんべい臭くなって、窓を開けたらとても冷えて頭にくる。いいところだったのに。ものを食べながら私のデスクに来るのは禁止にした。
 晩飯、肉じゃが 白菜と卵のスープ、ごはん。
 夜、ポストに執筆者分の梁101号が届いているのに気づく。今号から私が時評担当者になった。正直、短歌の世界で起きていることに興味ない。好きな歌を作って読むだけでいい。歌は作るのも読むのも自分のために在るものだ。難しいことに取り組んで書いている人たちはいっぱいいて、私が知ったかぶってやっても付け焼き刃だしそんなのいらんやろ、とも思っている。私に出来ることは興味ない勢からの視点で見たものを届け、馬鹿馬鹿しいことを指摘するぐらいだと思っている。しかし難しいこと考えている人たちの話は、狭い世界のただのさざなみを無理くり拾ってるようにも見えるのよね、私には。

2021/11/14(日)嗚呼受験生

 オットは仕事へ行き、息子1は遅くまで起きず。
 朝はサラダとかゆで卵とか食パンとか用意する。私はミルクティーとゆで卵。食べる気全然無し。
 息子が起きてくるまで読み物。ものすごく集中して読んでしまって後悔。いや、後悔する必要はないのに。
 息子のピアノでイライラする。彼のために弁護するとすれば、それがろくにやったこともないゲームの曲で、頭の中から記憶を引っ張り出してきて弾いているからひどいのだ。いつも3日もすれば聞ける状態になるけれど、この3日が死にそうなのだ。うるさくて何も手が付かない。しかもえらく丁寧にさらっている。この状況になるといつも、モスクワの作曲家の家でのショスタコーヴィチのエピソードを思い出す。同じアパートメントに住む作曲家がいつも同じところでつまづいているピアノの音が聞こえて悩まされた話。私でこれなんだからドミトリーはもっとつらかったに違いない。今更ながらもうちょっと防音入れるべきか。それにしても最近のゲームの曲は良い。ピアノで弾くととても聞き映えする。
 この10日ほど、読書に耽溺したおかげですっかり気分が変わってよろしい。しかし全てをなげうってしまった。お手紙やメールの返信も滞りだしたので読み物は一旦停止。すごいよね、皆さん。よくこんなにならないね。私は書き出したら書きっぱなし、読みだしたら読みっぱなしだ。まともに社会生活を送ろうと思えば停止しか無い。
 息子1は夜までしつこく、フレーズをさらっている。4声あるというのでまさか、こういうのはオクターブでかぶせたりして増えてるんじゃ、と音源を聞くと、確かに4声ある。手で弾かれずに作られた曲らしく音が飛びすぎてて一人では弾けないので、近所の後輩Eくんと連弾にするつもりだから音を取っているそうな。Eくんは息子2のゲーム友達で小学生時分からうちに遊びに来ていた。息子1にとってはピアノが上手いことから熱烈に勧誘して、同じ部活・同じ楽器になった後輩。息子1の充実ぶりよ。もういっそうちで練習したらと言ってしまったけれど、受験生。言って聞くもんでもないので知らんけど。
 オイルヒーターを事前につけておかないと寒くて寝られない時期になった。1ヶ月前まで暑いとかいっていたのが嘘みたい。

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