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書きたいだけ書くnote日記 2022/04/23

山の鳥絶好調、雨合羽を着たがらない熊本っ子、美味しくなかったらお代はいりませんの店へ行ってみた、など。

2022/04/23 山の鳥の声

 山の鳥が朝から素晴らしく清々しい声で鳴いている。声がする時に外を見回すも、姿形は未確認。息子1は地味な鳥だという。これを山の鳥だと思うのは、山で聞く鳥の声のように、ともすればやまびこをも伴いそうなほど、響き渡るから。こういう響きは山という地形のためだと長年思って来たけれど、こうして街でも響くのだから、鳥の声帯の特徴なのだろうか。だとすれば、「山の鳥」という通称もちょっと違うのかもしれない。

 息子1は学校。自転車通学だ。雨が振りそうだから、今日は近道で行くという。いつもは昔線路が走っていた、勾配があっても平坦な方で行くところを家の最寄りの大通りから結構な坂を下っていくルートを行くという。危険だ。こうなったのも学校に雨合羽を忘れてきたから。かくして家を出て3分ほどでパラパラの雨は本降りに変わった。嗚呼、熊本の学生。絶対バリ漕ぎしてる。

 どうしたものか、これまで複数の人から「なんで熊本の学生は雨具を使わないの? 」と尋ねられたことがある。皆さん他所の地域から来た人で、傘もかっぱも使わずバリ漕ぎで乗り切ろうとする熊本っ子たちは奇異に映るらしい。そういう私もその一人で、少々の雨なら無いことにしていた。オットに聞いても、誰に聞いてもみんな同じ。バリ漕ぎすれば多少の雨は無効化される、と正気で思っているし、この思いの底に「雨具つけるのめんどうくさい」という人に言わない本音もある。もちろん最初から本降りだとすぐ諦めて合羽を着るものの。なんだろう、熊本イズムか。

 オットがどうしてもなんだか特別なものが食べたい、と言いつつ自分では案がないらしく呻吟していたので、絶対行きたくない店に行こうと提案。いくつかある後悔必至の店から、一つを選ぶ。そこは熊本の山間部の、乾麺の会社の直営店で麺に定評があると聞くものの、店のなりが死ぬほどやばい。外に「美味しくなかったらお代はいりません」と書いてある。私が体験し培ってきた、やばい店アラートは常に鳴りっぱなしの外見なのだ。

 店に入った瞬間、ああやっぱり来ちゃいけなかった、と思った。妙に静かなのだ。お客はいるのに。こういうところは危ない。どきどきしつつメニューを選ぶ。これが全て、このあたりのお店で食べられる価格からやや割高。熊本の県民食でもある「だご汁」があったので、それにする。100円で定食に出来る、とあるのでしてもらう。

 後に来た組に提供時間を抜かされつつ、こわいこわいと思いつつ待っていると、来た。来た瞬間、失敗した、と思う。全てがものすごい量。多いのだ。

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 小鍋に一杯。熊本にはだご汁が売りの店は多数あるけれど、他店だと3人前はあるし、ご飯は丼にいっぱい、サラダは小鉢ではなく中鉢にはみ出す量。だご汁も口をつけた瞬間、後悔がからだを駆け巡る。肉は鮮度の下がった味がするし、だしが微妙。ただ、麺屋の直営店だけあって、だごはうまい。スタンダードな形ではなく、小さい餃子の皮のような形状ではあるものの。問題は量だ。食べきれないほど入っている。20個以上はあった。ご飯は保温の釜のにおいがついてるし、全てに後悔。オットに手伝ってもらいつつ食べた。オットの食べた中華風にゅうめんは普通のにゅうめんにごま油を垂らしただけのような味わいで、オットも後悔しつつ食べたらしい。
 「おいしくなかったらお代はいりません」という言葉が強く引っかかっていものの、自分たちがアトラクションとして勝手に来ただけなので、お代は払った。完全敗北。中央区ワースト上位なのは確実。2022年上半期では追従を許さず、熊本県のワースト1だ。

 午後は大人しく過ごした。雨は時折大雨情報が来るほど、がっつり降っているので草むしりとか、不用品の運び出しとか今やりたいことは出来ない。何もする気が起きず過ごす。

 夕方というより完全に薄暗くなってから、また山の鳥が来て、猛烈に鳴く。誰かの新しい着信音かと思ったら山の鳥だった。絶好調の様子。

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