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2022/09/19 台風一過と女王の国葬

 起きたら台風はもう過ぎていた。7時半。すでに福岡市のあたり。風は収まっている…のかね? 大した変化もなかった。寝ている間がすごかったのは、途中何度か目覚めた時の音で知ってはいる。ものすごい台風の時は寝ていられないほどの音がするので、やはりここいらは大したことがなかったみたい。

 それでもまだ、窓は開けられない強風。あちこち閉めたまま。普段少しずつ開けているから閉じ込められた気分がする。涼しいのか涼しくないのかわからない。少しもわっとする。

 7時半に起きたのは、〆切が近いので。粛々と書き物と作歌。まあまあ出来る。一安心。
 テレビで台風被害を見る。宮崎が大変。西都市が海みたいになっている。台風の位置が悪かった、と思う。我ら九州民にとって、台風の位置が死活問題。自分のいるところの真上とか右側は恐るるに足らない。問題は自分の左を通っていく時。熊本の場合は東シナ海を北上されると大変なことになる。今回宮崎がそれにあたってしまって気の毒。もうほんと、明日は我が身、今回は運良く助かったとしか言いようがない。

 お昼、楽しみに買っておいたインスタントのいろいろと昨日の夜のかしわめし。私はどん兵衛焼きうどん、息子1はごっつ盛り焼きそば、オットは鳥取ラーメン。面白かった。ご当地ものは結局何がなんやら。本物と遥かに違うのだろうな、と思いつつ味見した。

 午後遅く、もうすっかり夕暮れの頃に雲が切れた。外に出て空を撮る。見出し画像のもの。きれい。すっかり涼しくて寒いぐらい。ここから一気に秋なのか、と思う。そういえば、一つ前に来襲した台風が行った後もそう思ったような。

 晩飯、親子丼と白菜卵スープ。やばい、卵かぶり。味は良かった。

 エリザベス女王の国葬を見る。BBCとか、フォローしているイギリスのメディアの実況を並行して見つつ。バイデンさんの奥様の喪の装いを見て、かなり昔、喪服をネットで恐ろしく叩かれていた辻希美さんを思い出す。日本よりもルールはゆるいのかしら。メーガンさんの動向に注目。私はメーガンさんは嫌いじゃない。でもこういう時にルール守れないのと、やるべき時の礼が足りなかったり、かと思えばやり過ぎだったりするところ、そういうところだぞ、と思う。

 歴史的イベントであることもさることながら、やはり音楽も聞きたい勢としては視聴してよかった、と思った。近衛兵の軍楽隊すごいわ。金管がやっぱり死ぬほど美味い。ビューグルの完璧な演奏は鳥肌もの。リップスラーだけあれだもの。そしてトロンボーンに震えた。今余り好まれない音の割れが最高にいい。これだこれだ、これが必要なんだよ、と騒ぐ。おもにトロンボーン吹きの息子1に向けて。本人はうるっせーなー、みたいな表情。

 ウェストミンスターの聖歌隊も素晴らしい。ソプラノの赤毛の男の子がスーパーエース。ものすごく良かった。それと、聖歌隊と管のバランスがとても良い。繊細かつ荘厳でドラマチックな演奏。どんな編曲でこんな響きになるのか、譜面で見てみたいものと思った。大体のところは想像通りのはずだけれど、その通りだったらこんな音はしないのだ。

 気がついた時にはイギリスはおばあちゃんの女王だった。完全無欠の女王。ずっとおばあちゃんの姿だから、ずっとそのままのような気がしていたけれど、当然死ぬのだ、と思い知った。よく見るとこの方、うちの祖母の同学年…この年配の方は世界中のどこの生まれだとしても激動の人生だったと思う。そして、亡くなる数日前まで公務をしていたということにも驚く。本当に伝説になれる人だと改めて思った。

 寝る前に明日の天気を見たら晴れ。それはいいけれど、最低気温が20℃。これは寒いぞ、ということで窓を閉める。まだ風が強いので玄関外に掛ける隣保組長の札をもう一度取り込む。寝ようと横になったら、窓の外からエンマコオロギの声。あんたら生きてたんかい。毎年台風に飛ばされず、うまく隠れているみたい。

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