2022/06/19 楽器購入の旅FINAL
7時起床。リビングがひっちゃかめっちゃかでゲッとなりつつ片付ける。家族が起きる8時までにメールチェックと返信、日記の更新をしたいので焦りそうになりつつ自分をなだめて行動。やれば出来る。
8時50分、自宅を出発。九州自動車道を北上。今日は気合の入る日。息子1の楽器購入の旅をファイナルにすべく、福岡と北九州の楽器店を3つも巡る予定…というのに、サービスエリアで私と息子1はウホウホと買い食い。食欲に弱い。アメリカンドッグやフランクフルト。
10時45分、1店目に到着。先月試奏に来た福岡市内の某楽器店。新しくこちらの条件に合う物が入ったと連絡をいただいていた。息子1、3本吹いて印象を言う。今回は聞き係(私)と本人の体感が一致する。便宜的に吹いた順に番号をつけて順位をいうなら2番が少し抜け出している。入ったばかりの1番は良い楽器だ、とわかるものの合わない感じ。3番はピンとこない。候補にはしない感じ。正直1番が当たり楽器だといいと思っていたのに、2が当たり。こちらも本命候補なのでいい感触。
私の楽器の同メーカーの弟妹たち。美しいのう、と愛でる。値札を見て、これが円安の影響がどう出るのだろうと思う。輸入楽器は直撃を食らう。
お店を出て次は…北九州に移動。
ハーロックや! と発狂して一家で撮りまくる。お上りさん上等。そうか、松本零士さんの出身地か、と気づく。松本作品の中で、飛び抜けて好きなキャラの一人がハーロック。キャプテンハーロック。実家に実母が買った漫画が揃っており子供時代は浸り込んだもの。もしかして、自伝的作品『男おいどん』のおいどんは銅像になってないのか、と探そうとするも、キャラ的にあるわけないと自制。何しに来たのか思い出す。
次のお店へ。
次は本命の楽器は実は無くて、トロンボーンの中で名器とされているB社の有名な番手のプロ選定品があると聞き、つい引き寄せられて訪問。5本も用意してもらって恐縮。まずB社のものを試す。本人も私やオットもあまりいい印象なし。次に懸案の楽器。まあまあ。実は先月行った福岡市内の楽器店で同じ番手を吹いた時も微妙で。トロンボーンといえばB社なら及第点のは間違いないだろうと思っていたのでショックを覚える。通し番号で言えば次の6番の方が良かった。というか2番と6番は同じメーカーX社の全く同じ番手。個体としては2の方が良かったらしいけれど、こんな如実に好みが出るかね、と思う。その後の7番8番は素晴らしい楽器。お店の人はこれを売りたそう。ものすごく良いけれど、高校生には過分な楽器で、重荷になりかねない気配。そして予算オーバー。何より本人が興味なし。
お店を辞して、最後の楽器店に行く前に腹ごしらえ。
出雲蕎麦。
息子1の、パーカーの紐をつゆに浸すというおもしろアクシデントに喜びつつ、食す。美味。
さて最後の楽器店。
ここの楽器店には実は若い頃お世話になっている。私の欲しい器楽の楽譜と本がものすごくあって、友人の実家に泊まりに行ったり、後輩と会ったりで行く度に爆買いしていた。今回息子1の楽器探しが難航して、ふと思い出して連絡を入れるとこれがまた、興味のあるものがあって試奏を予約。
ここでは2本。9番、10番とも印象は良かった。しかし本人と私が食いついたのは9番。もうダントツでいい。これは印象が良かった2番と6番の会社の同番手で音を出す機構が違う(2と6はそこも同じ)。プロ奏者の選定品でもある。10番S社のものは別番手がとても良かったので候補だったのに、霞む。ということで、良い順に並べるとこの順。
9番X社
2番X社
6番X社
7番BS社
8番BS社
10番S社
ここに越えられない壁
1番G社
3番G社
4番B社
5番B社
実は息子にかこつけて自分もすべて試奏したオットは、
10番
2番
6番
9番
1番
3番
その他は欄外
とのこと。人によってこんなに違う。
息子1はわかりやすくX社がヒット。こんなに差が出るのか、と言うぐらいはっきり好みが出た。
最後のお店で9番を購入。
詳しくは省くけれどとても良くしていただいた。付属するものとは他に、おすすめされたマウスピースがとても良かったのでそれも買う。次に買うもので思案していたところだった。全部買っても想定していた額よりかなり低く収まって、思わずこんなに安くていいんですか、と口走ってしまう。というかリュック型ケースも別に買おうと思っていたのに純正でついていた。こんなにうまくいっていいのか。
(※ここまで書いて、もしかして詳しく必要な方もいるかも、と思いついたので「管楽器の買い方(仮)」みたいな記事を書こうかな、と考えてます)
非常に満足して、小倉を辞す。最後に『無法松の一生』を口ずさみつつ、これを撮る。
デロデロに疲れた。乏しい社会性を使い果たした。どこのお店でも遠方から、と驚かれたけど、楽器は吹いてなんぼ。それにしても良いものが買えたと思うので、使い果たした甲斐もあるってなもの。大満足。
寝る前に『関ジャム』の山下達郎特集を見る。興味はあまり無いものの、なんとなく見ていて、強いインスピレーションを得る。気づき。作品の、ではなく方針の。これやこれ、私はこれで行くんや、と思いつつ寝る。疲れのためかころっと寝てしまう。