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愛車遍歴


デビューは少し遅めの小学校2年だったかな。

山吹色のボディに茶色のハンドル・サドルと、今見てもおしゃれなプリンカラーの相棒だった。

初めての相棒に私は当時ハマっていたシェリーという名前を付けて、どこへ行くにも乗り回した。

2代(台)目は、おそらく小学校高学年に差し掛かるタイミングでお迎えした。

何を思ったか、超パステルな水色のボディに、これまた超パステルなピンク色のロゴが散りばめられた、シェリーよりはひとまわり大きなヤツ。確か、ラブとかポップとかそんなことがでかでかと書かれていたように思う。

名前も付けていないこいつは、総じて黒歴史と化しているため記憶が曖昧だ。


3代(台)目は、ショッキングピンクに黒いパーツの鬼カマキリタイプだった。お気に入りだった。

中学に上がるタイミングでようやく、ロゴ入り水色に恥じらいが生まれ、買い直してもらったのだが、なぜショッキングピンクカマキリを選んだのだろう。

眼科への道中で蛇行運転をして派手に転び、人目も憚らず爆泣きしたのもこいつの時だった。


そして、高校に上がるタイミングが何かで、ついにショッキングピンクにも少し自信がなくなり、未だに街で見かけると「大人だな…」という印象を抱く、白い自転車を買い与えてもらった。

白いボディに、黒いドクロが3つ並んでいる。


ボディの両面に、黒いドクロが3つ並んでいる。



自転車版ベンジャミンバトンか。


自転車版ベンジャミンバトンかおい。



大人になったらセンスとお金は勝手に寄ってくるものと思っていたが、そうではないみたいだ。
私史上一番おしゃれだったのは初代の一台だ。
そっからどんどんダサなっとるやないか。


25歳女、センスとお金が不足しているため、今も尚どこへ行くにも計6個の黒いドクロと一緒だ。

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