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人との距離感の話

カナダに来てまだ間もないころのバスに乗った時の話。

バスの中で話してるお兄さんが2人(仮にジョンとセバスチャン)がいてなんだか盛り上がってる感じだった。当時英語まだ全然わからなず何について話たかはわからずだったけど、とにかく興奮気味に話しつつも笑ったりしてずっと楽しそうだった。仲の良い2人だな〜なんて思ってた。そして、自分が乗ってから10分くらい経った頃だろうか?

Nice to meet you men!!と言ってセバスチャンが降りたのだ。。ジョンもme too!!なんて言ってる始末。あの熱量で初めましてなのかよ!?二度見だし、心の中は五度見だ。。日本に置き換えてよく考えてみよう。たまたま隣に座った人とこんにちはくらいの挨拶から始まり、バスに乗ってる間に学校の昼休みのマブダチみたいな距離感までいけるだろうか??いやいや厳しい!と素直に思ってしまう。逆に言えば距離感の詰め方半端ないぞジョンとセバスチャン!

日本の間を大事にしたり、空気を読む文化は大好きだし嘘偽りないが、このポップに人に話しかけちゃう文化もなかなかいいぞと思う。人生は出会いが大事という言葉があるように何がキッカケで事が転ぶかは誰にも分からない。

まだ小さい頃は近所の家に卵や醤油を借りに行くことも回覧板を回すこともあったり、道端で時間を聞いたり、道を聞いたりと話す機会はあったりもした。そして時が経つにつれいつの間にか知らない人には話かけるなという風潮が強くなったこと携帯を個人が持つようになり拍車をかけて人に話しかける機会がなくなったように思う。

あと良く目にするカナダのスーパーのレジの人がいきなりその服いいねーとか髪型やタトゥーを褒めてたりするのを良く目にする。目的である買い物に全然関係ないことなんだけど褒められて嫌な気持ちになる人はいないし良い感じだなと思う。歩いててもいきなり子供のアウトフィットを褒められたりもする、最初は驚いたけどなんだか心地いいし、自分も道端やカフェで話す人で服装なんかも褒めたりするのがいつの間にか当たり前になっている。

コミュニケーション能力っていうけど言葉の守備範囲が広すぎてよくわからなくなるけど、要は人に対して気持ちよくキャッチボールが出来るかだとは思う。だからこの気さくに話かけて盛り上れるというのは人生を謳歌するにはあってもいいのかなと思う。その為の最低条件はおそらくある程度の笑顔と素の自分をさらけ出すことだとは感じるけど日本人の場合見ず知らずの人に話かける機会がまずないからハードルは高く感じるかもしれない。バスで居合わせた人じゃなくてもいい、コンビニの店員さんや行きつけの歯医者さん、誰でもいいから話してみ始めるとなんか面白い話を聞けたり、新しい気づきがあると思う。特にコロナな昨今だからこそアナログにZoomやLINEなんかじゃなく喋るべきと思うけどなー。

今日もあーでもない、こーでもないは続く。


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