奨学金や教育コスト
今、弊社では奨学金に対する新しい事業を立ち上げています。奨学金は、各世代で4人に1人が借りている教育に関する“借り入れ”です。
こと大学生においては、2人に1人が借りているのが奨学金です。
これだけでも驚きなんですが、奨学金は必ずしも全ての人がもらえるもの/借りられるとは限りません。
つまり、奨学金に申し込んだが漏れてしまった人たちは、学生ローンを組んで学校に行くわけです。
一方で、「奨学金をもらってません」という人もいます。
これは本当に幸せなことで、親御さんが教育に関する費用を出しているっていうことだと思います。ただ親御さんが教育ローンや学資保険などをかけて学校にいかせている場合があります(もちろんご自身で出したという人もいるでしょうけど)。
つまり何が言いたいかと言うと。
奨学金、学生ローン、学資保険・教育ローンなど。日本は借金しないと社会に出れない国になっていると言うことです。
中卒や高卒でも、社会に出て順風満帆な生活ができているのであれば、こういう表現はしませんが、実際に中卒や高卒の人が社会に出て、順風満帆な生活をしていくのは非常に難しいのが日本です。
中でも、東京都内で生計を立てていくのは非常に難しいと思います。とある金融機関の調査によると、東京都内で平均賃金で勤務した場合、その人の老後の生活資金は十分に確保できないというデータがあるそうです。
もちろん中卒や高卒の方でも東京都内で生活をしっかり立っている人たちはいます。ただ本当に一握りだと思います。
弊社は佐賀に拠点を出していますが、佐賀でも中卒や高卒、また専門卒の人たちが、就職する先は非常に限られています。観光業や飲食業がその大半を占めていて、正社員ではなく契約社員である場合が少なくない。これは観光業や飲食業がダメと言うのではなく、選択肢の幅が極めて狭く、その先のキャリアの幅も狭いということです。
このような状況から考えると、日本は社会人としてのスタートライン、つまりゼロ地点は、大卒以上になっていると考えられます。
ということは、大卒になるために奨学金をもらい、場合によっては学生ローン組み、またあるいは学資ローンや学資保険などをかけていることから考えると、日本は社会に出るために借金しないと出れない国になっていうのが現状です。
今、奨学金に対しての解決策を提供しようと、弊社では準備を進めていますが、これは氷山の一角にしか過ぎないと思っています。
もっと大きな就学に対するコスト、これをどのように考えていくのか?と言うのは、これから日本が成長していく上で、負けっぱなしの日本で終わらないために、非常に大きな課題になるんではないかと思っています。
まずは奨学金から解決したいと思っています。
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