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age50; 揺れるピアスは似合わない


私は21歳の時、初めてピアスを開けた。
当時はアメリカにおり、きちんと病院に行ってお医者さんににあけてもらった。

その後、嬉しくて安定期間を待たずに、色々なピアスを買って、つけて、すぐに耳がただれた。悪化すると、また同じ医者に診てもらわなきゃいけないのかと思うとばつが悪いので、ひとまずピアスをあきらめた。

日本に戻ってからは、自分でキットを買って何度か開けたが、やはり金属アレルギーがひどく、ただれた。今度はちゃんと病院に行ったが、「耳がもげてもいいんですか。」と先生に呆れられ、やめてしまった。


年末にルミネでアレルギー対応アクセサリーのポップアップストアがあり、サージカルステンレスのオーソドックスなピアスを衝動買いをした。

私は、指輪、腕時計、ネックレスなどは基本つけない。金属アレルギーであることもそうだが、なんだか体の一部になり切れず、重く、煩わしい。

しかし、久しぶりにつけたこのピアスは、顔の雰囲気を垢抜けさせた。子どもからも、つけていると「ちゃんとしている感」がぐっと増すと好評だった。

それからはちょこちょこネットでピアスを見ているが、もう「可愛い!」を理由になんでもポチッとすることはなくなった。

気づいたのだ、この年齢で絶対に似合わないピアスがあることに。

若いころから揺れるピアスに惹かれていた。耳からぶら下がり、体の動きに合わせてゆらゆら揺れるピアスは可憐で、文句なしに可愛い。

アメリカで最初に買ったピアスも、深いグリーンの石がついた揺れるもので、それをつけた私は、とても可愛かった(記憶がある。)

揺れても揺れなくても同じでしょう?、と思われる方もいるだろうし、実際そうなのかもしれない。でも1度試してほしい。

揺れる可憐な感じと、若くない顔がとにかくマッチしない。これは完全に若い子のために作られている。いや、もしかして大振りのものであれば、ゴージャス感が増し、中年にも似合うのかもしれない。

でも私が素敵だと思うのは、もっと小さく可憐なもの。これは到底無理。前述の理由で、まったくもってマッチしてくれない。

ルーズソックスを履くような感じ、と言えばいいのかな。どんなに足が長く細くても、50代のルーズソックスはあり得ないし、引きで見るとさらに痛い。(見たことないけど。)

好きなものをあきらめるのは悲しいが、似合わないものを「好きだから」という理由で押し通すことは私にはできない。
今後はこの感覚を繰り返して、歳をとっていくのだろう。

少し乱暴な結論ですが・・
大人のピアスは、可憐に揺れてはいけない、と私は思います。

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