【デザイナー読書記録】これからのWordPressSEO内部対策本格講座
Web制作会社で2年目Webデザイナーをしているヒグチです。
デザインをしているとデザイン段階でSEOを意識しなければならなかったり、軽いSEOライティングが必要になる場面があります。
私自身、現職でディレクターの役割を担うこともあり、
と常日頃思っていました。SEOについて調べると情報はごまんとあるのに、なかなか体系立って学びづらい。。。知らない専門用語が出てきたときに調べることはできても、知識が断片的なのでフローや全貌がイマイチ理解できていないことに課題を感じていました。
「本なら体系的にまとまっていて学びやすいかな?」と思い、
色々探すななかで見つけたのがこちらの著書。※宣伝ではありません。
私が携わってきた案件のほとんどはWordpressで構築するものがほとんどだということ、2022年3月出版なので技術的にあまり古くなさそうと判断し、読んでみました。
以下、読書感想記を記していきます!
1.著書の構成
全223ページの6章構成となっており、1日あればサクッと読めます。
内容は大きく分けて3つ。
◆第1章
検索エンジンの仕組みやWorpressの現状説明
◆第2章&3章:
Wordpressにかかわる内部対策の設定とおすすめプラグインの紹介
◆第4章〜第6章
コンテンツSEOとサイトの設計について
このような構成でまとめられています。
2.読者の対象層
内容は完全に初学者向けです。
第2章&3章の、内部対策に関するWordpressの設定やおすすめのプラグインについては、Wordpressの構築経験がある方であれば既知の内容かと思います。SEOプラグインやセキュリティ対策プラグインの導入など、「内部対策のために最低限これは設定しておきましょう」といった内容です。
わたしはWordPressで個人ブログを立ち上げた時期に本書を読み、こういう設定が必要なんだな~と初期設定に役立ちました!
実際の画面キャプチャを用いながら丁寧に説明されているので迷うことがありません。WordPressについての知識が浅い人やブログをこれから本格的に始める人におすすめです!
3.読んでみての感想
実作業する際に最も参考になったのは、第4章以降のコンテンツSEOについてです。WordPress限らず、記事コンテンツを書く際の注意点やテクニックについて紹介されています。知っていた内容(hタグの使いかたやaltの設定など…)も含まれていたものの、初見の知識もあり大変参考になりました。
また、とくに学びがあったのは、コンテンツの質は数値で評価されているということです。GoogleはコンテンツのE-E-A-Tを重視して検索結果に反映させるようにしており、コンテンツの質が大変重要視されています。そして、その質の評価はいかにしてされているかというと、ロボットが判断することになるので定性的な内容と同時に被リンク獲得数などのの数値的評価、そしてロボットが適切に内容を判断できるキーワード数や出現率などの定量的なものをもとに判断されていると理解できました。
新たな知識の備忘録として、学んだ内容を残しておきます!また、私と同じような初学者の方が新しい知識や専門用語を知るきっかけになれば幸いです。
キーワード突出度×近接度
たとえば、「京都」「中華」でキーワード対策を行う場合
【◎良い例】京都で中華を味わなら○○。広々した店内でゆっくり…
【△悪い例】休日ゆっくり京都でゆっくりランチを食べるなら本格中華は…
といった具合で、狙うワードを文頭に持ってくることと、複合キーワード同士を短く、なるべく助詞でつなぐよう意識する必要があるとのこと。たしかに、書き始めに知りたい内容のワードが含まれているとユーザーにとっても、ロボットにとっても理解しやすい文章構成になるのかなと思います。
titleやdescriptionの設定はデザイナーが関わる部分ではありませんが、コンテンツ内のライティングを求められた際、活かせる知識ですね。
2.キーワード総数、出現率
狙っていく主なキーワードをもっとも多く使用し、複合キーワードは出現順位を意識して使用するというのがセオリーとのこと。主要キーワード以外は、共起語(キーワードと関連する言葉)を意識して使用するのが良いようです。共起語を意識するというのは、「中華料理」という主要キーワードに対して「レシピ」「ランチ」「飲み会」「コース」という関連キーワードを使用していくイメージですね。やみくもに関連ワードを使用するとペナルティとなるため、コンテンツの内容に沿ってキーワードを選定しながらつくっていくのがマストかと思います。
共起語に躍起になるのは本末転倒でしょうが、ライティングの際に押さえておくとよりSEO対策の質が上がりそうな。。
私も試したことがないので、今後チャレンジしてみたいと思います。
3.画像が連想しやすいファイル名、より具体的なalt属性の記述
alt属性の記述はした方が良いと知っていましたが、より具体的な記述があった方が良いのと、画像のファイル名もより詳細に命名したほうが良いのは新たな発見でした。
たとえばこんな感じ。
【◎良い例】<img src="common/picture/one-blue-bird.jpg" alt="木に止まっている青い鳥">
【△悪い例】<img src="common/picture/bird.jpg" alt="鳥">
大規模サイトのリニューアルなどページ数が多くなると、工数の関係からすべての画像に対して詳細な命名をするのは正直難しそうだなと思います。大規模制作を進めるプロジェクトではどう対処されているのか。。LPや、小規模サイトのリニューアル、これから新規作成していく記事など手間がかかりすぎない範囲でやるのが良さそうです。
4.まとめ
このように、
・SEOをまだまだ理解できていない
・SEO対策の方法がいまいちわからない
という初学者には、新たな知識のインプットとして良い著書だと感じました。私自身、デザイナー職もディレクター職もまだまだスキルを磨いていきたく、SEO対策のインプットのとっかかりとしては大変参考になりました。
本著書の出版後にもGoogleの検索仕様のアップデートが行われており、生成AI検索も加わっているため著書に書いてある内容がすべて完全な正解ではないと思います。「結局は人とロボットに対してわかりやすい記事を書くのがサイト制作には重要だ」という意識を根底として、日々変わりゆく技術に対応し、都度テクニックをインプットしていくのが良さそうです。これからも良いコンテンツ制作ができるよう知識をアップデートしていきます!