【2020年7月30日のこと】お譲りするって、採りたて野菜、創りは癒し
1. 目覚めのミミミ文学。国語の時間!
2. 「本日、マスクをお持ちでないお客様がいらっしゃいましたので、ノーマスクでのご入店をお断りしている旨を説明した上で、当店で用意しましたマスクをお譲りしたところ、「マスクを買わされた」という投稿がSNSで上がっておりました」
3. これはあるラーメン屋さんのツイートの引用だけど、ここで問題です。このノーマスクのお客様はマスクをもらったのでしょうか、買ったのでしょうか?
4. わたしは「ノーマスクで来たお客様がいらしたので、マスクを無料で差し上げたのに逆恨みされて「買わされた」と書かれてしまった」と読解した。でも違った。
5. 「感染症拡大防止と、他のお客様の不安を少しでも和らげるための措置であり、マスクを売る事が本意ではないのですが、このように思われてしまう方がいらっしゃる以上、今後はマスクをお譲りせず、マスクをお持ちでない方のご入店をお断りする事で統一させていただきます」
6. そうツイートは続いていて店はマスクを客に売ったのだと知る。「お譲りする」と書かれていたから無料であげたと思ってしまったけど、ミスリードだった。でも、それなら、お客さんが「買わされた」というのはコンテクスト的には正しい。
7. なお、「お譲りする」って、「自分ではなく他人を優先にする意味」があるわけだから、このラーメン屋さんの批判的ツイートで使われるのは混乱を招く。いや、店側としては「自分ではなく他人を優先にする意味」だった?
8. Googleで検索すると、メルカリでも「お譲りします」が多用されているらしく、それっておかしくないですか?の疑問で溢れていた。ま、メルカリならこんな安い値段で売るのは善意で、「自分ではなく他人を優先」した結果なのよ、をセールスポイントにしていたら文脈的にはオッケーだろうけど。
9. む、む、む。日本語のことば選びはむつかしい。140文字ならとくに。
10. 山下道ラジオで朝採りの枝豆の美味しさを知り、食べてみたくなった。同じことがとうもろこしでも言える。とうもろこしも朝採りじゃないと、「本当」じゃない。
11. 田舎の母はとうもろこしが大好物で、夏になると採りたてのとうもろこしをJAで買いまくり、蒸し器でよく茹でてくれた。甘くて瑞々しくて、ピカピカ輝いているとうもろこしは夏の喜びである。
12. 「東京には本当の空がない」と智恵子さんは言っていたけれど、東京には本当のとうもろこしはなく、なのに、田舎と同じ言葉で「とうもろこし」を語ってしまうのは違うだろよ、と思っている。ほとんどのひとは本当のとうもろこしの味を知らないはずだ。
13. 先日、採りたてとうもろこしをゲットしてすぐに蒸し、そのまま冷凍したのを母がクール宅急便で送ってきてくれたけど、誇張ではなく涙がでるほどに美味しいかった。これぞ、ふるさとの田舎の味、本当の味だ。
14. 朝ごはん抜きの出勤中ミミミ文学。東京涼しい。電車、混んでいる。お腹すいた。
15. 昨夜、友人とLINEビデオ通話をしてしゃべりまくったら、喋りすぎて口内炎ができてしまった。
16. 友人のiPhoneの本体も熱くなりオーバーヒートしてしまい、保冷剤で冷やさないとヤバくなって、お開きとなった。2時間以上ひたすらしゃべりまくる。目的のないおしゃべりは楽しい。
17. お互いに老いた親がいるから、プライベートで出かけたり外食したりすることは自粛していた。でも、そろそろリアルで会いたいね、と話した。
18. 友人は、福祉施設の作業所でクッキーを焼いているが、かつてハイブランドのテキスタイルの仕事をしていた。「ちょうどパリコレに参加していたときに川久保玲が結婚するってパリ中話題になったのよ」なんて思い出話をさらっとしたりする。そんな友人の前で小学生図工レベルのアクセサリーを見せようとするわたしは大物。
19. 「創ることは癒しにもなる」も昨夜、話題になった。確かに日常の料理でさえも集中することでマインドフルネスみたいな効果はある。
20. 表現って自己顕示欲だけじゃなく、セルフケアにも繋がるし、それが実は「本当」かも。とっぴんぱらりのぷぅ。