2022年11月24日のこと ⭐︎御岩神社リスケ、昭和ラプソディ展での奇跡!
今日は、友人の定休日に合わせて休みを取ったのに、すっぽかされたてしまった。あ、ことばが悪いね。急に仕事が入ったんだって…
先日、「山下道ラジオ」で美味しい水の話を聞き、茨城で綺麗で美味しい水が流れているところといえば、日立の御岩神社しかないな、あそこは湧水がこんこんと流れてるし、水汲みができる場所もある。あ、それってワサビの生育条件にぴったりじゃない!と閃き、Twitterを検索したらビンゴ。
御岩神社の境内を流れる小川に自生のワサビがあったって写真を見つけた!鳥肌ばばばーっ
もちろん神聖すぎる場所だから、採集はできないけれど、聖地のワサビを見てみたくなる。かつて日本にフツーにあったワサビが希少になったのは、きれいな水の流れる場所が無くなってきてしまったからだ、と聞いた。水の惑星である地球の、これはピンチのサインだ。
茨城県日立市にある御岩神社は、今やスピリチュアル界隈では大注目のパワースポットで、全国からこの奥地の神社にこぞってひとがやって来ている。なんでも宇宙飛行士が宇宙から地球を見たところ、光の柱を見つけ、それはどこかと調べたらこの御岩神社の場所だとわかった、という話が出回っているらしい。
わたしはそのエビデンスが知りたいのだけど、宇宙飛行士が誰なのかいつの話なのかはどこを調べてもわからないでいる。便乗した日立市も観光資源として推していて、かなり盛り上り中で、注目されまくっている神社なのだ。
わたしも2回くらい行ってみたが、たしかに古くからの聖なる地らしく、緑深く、樹齢の高い木々が大茂り、空気は澄み渡っている。フィトンチッド効果も強そうな場なので、身体中の毛穴が開き、血の巡りがよくなる感じがして気持ちいい。そんな御岩神社の裏山を登り、いちばんのパワースポット参りを本日実行しようと友人と計画していたんだ。そこでこっそり、ワサビを見つけたいという思いもあったので今日のリスケは残念すぎた。
気を取り直し、ひとりで近場へ遊びに出かけることにした。水戸市立博物館でやっている「昭和ラプソディー」展を見に行く。高度成長の水戸の様子、かつてあった水戸のデパート、喫茶店、チンチン電車などの展示は面白かった。ちょっと昔なんだけど全く違う日常。まるでタイムトラベラー気分。
観に来ているひとも母くらいなひとが多くて、しきりに懐かしいを連発していた。また、展示を見ながら、自分の思い出話を語り出しているのがいい。耳をそばだてて盗み聞きをする。
喫茶店のマッチコレクションの展示もあった。ちょっと昔までは、タバコを吸う大人は「普通」で、喫茶店やレストランでもマッチは普通に配られまくっていた。ファミレスのすかいらーくやココスでも配っていたことを知り驚く。
ブック型マッチが生産中止になったことも展示のキャプションで知った。1ヶ月前に家にあったブック型マッチでアロマキャンドルをともしたりして使い切ってしまっていたことを後悔する。ちゃんととっておけば、いつか貴重な昭和遺産になったかも知れない。
断捨離ブームは貴重な郷土資料や時代遺産の破棄に繋がる危機!という話を聞くけれど、郷土資料館で今回見た、アイロンやデパートの服箱、包み紙なんて、同じものを数年前に我が家は捨てたばかりだった。もやもやしちゃう。
先週見に行った、大洗町幕末明治の博物館の「懐かしの水浜電車と大洗の観光–開通100年記念–」と水戸芸術館の中崎透さんの「フィクショントラベラー」と水戸市立博物館の「昭和ラプソディー」展は内容がリンクしたりクロスしたりしていて、3つをコンプリートすると、かなり「今」や「水戸」が面白く重層的に立ち上がってくるからサイコーだった。
で、わたしは今世紀最大の発見をしてしまうのであった。水戸市をかつて走っていたチンチン電車の8ミリフィルムの動画のコーナーがあり、視聴。水戸駅前の様子が写り、チンチン電車の後をトラックが走っていくのを見た。そのトラックになんと祖父の工場の名前が書かれていた!
動体視力がなぜかよく、赤瀬川原平ばりにシンクロ率高め、セレンディピティ強めなわたし。あれは間違いなく祖父の工場と同じ名前だ。ということは祖父の工場のトラックなんじゃないか、と心臓がばくばくする。
確かめるべく、もう一度動画を見ようと30分待ち、緊張してその一瞬を待ったが、やはり祖父の工場の名前で、トラックの後ろの部分には祖父の工場のマークがあり、確証できた。興奮して血圧がガーンと上がってしまい、猫みたいに逆毛が立つ感じに襲われる。
奇跡だ。この3秒ぐらいの偶然見た昭和38年の8ミリフィルムの中に、わたしに繋がる映像がたまたま映っていただなんて。両親もまだ出会ってないし結婚していない。チンチン電車が走り、三輪自動車のミゼットが走る、白黒の今から60年前の水戸。
そんなノンフィクショントラベラー体験で大興奮しまくってしまったが、興奮しまくっていても腹は減る。昼になったので、近くの洋食店、花キャベツへオムライスのランチを食べに行った。食後にコーヒー豆の販売をしている珈琲問屋でカフェオレを飲み、三角形のコーヒーフィルターとマンデリンのドリップコーヒーを購入した。珈琲問屋はずっと行ってみたかったから行けて嬉しいしマニアックなコーヒー豆やグッズがあり楽しい。クオリティの高いハンドドリップコーヒーが一杯100円って設定はおかしくないだろうか?という驚きもあり。豆を注文すると生豆を焙煎してくれるらしいから、今度来たら買ってみよう。
そのあと、近くにあったキマワリ荘が今どうなっているのか気になり見に行ったが、結局、どこだったかわからなくなっていた。更地になっちゃった?その足で水戸芸術館まで行き、先日、見落としてしまった途中でやめるの服を見に行った。
歩き疲れて家に帰り、母に博物館での奇跡を話すと、母も大興奮。親戚のグループLINEで親戚にも博物館の奇跡を伝えたら、親戚中も大興奮。「さすがだ!」「もってる人だね」「天才だ」など賞賛され、褒めの布団にほくほくでくるまったが、興奮しすぎて眠れなくなってしまった。そして、いちばん褒められたかった父や報告したかった祖父はもうこの世にはいないんだな、と思うと涙の布団になってしまった。今日は感情がジェットコースターのようでヘトヘトなり。