11月27日

朝6時。目が覚めて、ベッドの横の高い窓に目をやったら、空にきらんとひとつ光るものがあった。ただ、遠くを飛んでいる飛行機だったかもしれないけれど、なんだかいいことがありそうな空。

昨日、声の質感や伝わる言葉について考えていたから、今日はバイトの間も言葉を伝えるように、届くように、意識して過ごしてみた。大きな声で言うということではなく、的を定めて発する、というようなイメージ。なんだか届いているような気もするし、人によっては全然届かない人もいる。それでもオーケイ。届けるための私の練習。

すると、今まで自分がいかに言葉を空中に放っていたかに気がついた。同時に、言葉を私という的に向かって投げてくれている人もたくさんいるということにも気がついた。こんな風に、知らない人が私に対して言葉を投げかけてくれる世界にじんわり喜びを感じた。そういう言葉をたくさん見逃していたかもしれない。

もちろん、空中に放ることもあっていい。いろんな言葉の使い方があるし、たくさんの人の中で生きていくのに、いつもそのやりとりを確実にする必要は無いと思う。

今日の発見は、他者からの言葉を命中させられることは、うれしいということ。これは、少し勇気を出せば自分にも出来ることだと思った。

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