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自分の意図を明確に伝えるためには?

デザインの伝え方(Articulating Design Decisions)
という本を読んで感想をまとめていくシリーズです。

第2章:偉大なデザイナーは偉大なコミュニケーター、を読んで重要だと思ったことは以下。

・船頭多くして船山に上る
・素晴らしいUXを生み出す基本要件
・自分のデザインについて意識的に把握しておく

船頭多くして船山に上る

まず、このことわざについて知らなかったので、ここにも書いておく。

船頭多くして船山に上るとは、指図する人が多くて方針の統一がはかれず、物事がとんでもない方向にそれてしまうことのたとえ。

 これだけを見ると、デザインを決めていく中で、ステークホルダーの指図が多すぎると、結局盛り込みすぎのイマイチなデザインになってしまう、というように捉えられる。
 しかし、デザインに無知なステークホルダーだって、責任をもって率直かつ有益な意見をしている。どの船頭だって、大海やその先の目的地に行くんだと思っているように。

 ステークホルダーに有益な指図をしてもらえるように、まずデザイナーが自身のデザインに対して、しっかりと説明することが重要なのだ。確かに、そもそもよくわからないプレゼンに対しては多くのコメントが飛び交い、本質的で良質なディスカッションができないということは、どんなプレゼンにおいても当てはまることだと感じている。
 デザインにおいては、自分の意図を明確かつ有効に伝える能力が成功のカギである。具体例は以下。

・知的な人物だという印象を与えられる
・計画性や目的意識があることを表明できる
・自信のほどを示せる
・相手に敬意を表せる

 なるほど、とても参考になります。

素晴らしいUXを生み出す基本要件

 では、そうした自分の意図を首尾よく伝えるベストプラクティスを浮き彫りにするため、デザインプロジェクトを成功に導く要素を見ていく。
 まとめると

・問題を解決する
・ユーザーにとて使い勝手が良い
・全員の支持を得ている

の3つである。当たり前といえば当たり前のことだが、実際にそれを満たそうとデザインするのは本当に難しいことである。(と、私はインターンで絶賛実感中である)

自分のデザインについて意識的に把握しておく

 この3つの要件それぞれについて取り組む中で、絶対に必要なことは自分のデザインについて意識的に把握しておくことである。先ほども書いたが、これはステークホルダーやユーザーにプレゼンする時にしっかりと説明するためにも非常に重要なことである。

 いわゆるセンスあるデザイナーや、経験値の高いデザイナーはある意味感覚的に優れたデザインを生み出す(らしい)。しかし、そういう人もそうでない人も、きちんと言葉にして理由を言えることを習慣づけることで、ステークホルダーの合意あるいは良質な改善案を引き出すことができる。

 そのUIはどんな問題を解決しているのか?
 そのボタンはなぜそこに置いたのか、または置かなかったのか?
 なぜその案は最良としなかったのか?

これらを逐一メモするなり、意識的に考えておくと良いという。

「あのアプリでは、ここにボタンがあった」というのは弱い。では、なぜあのアプリではここにボタンがあるのか、まで考えなくてはならない。

そして自分のデザインに対してこう質問してみる。
目的は、自分の決断をきちんと把握する練習をすることである。

 1. このデザインはどのような問題を解決できるのか?
   2. このデザインがユーザーにもたらす影響は?
   3. このデザインが代替案より優れている理由は?


うーーーん!優れたデザインを作るデザイナーってなんやかんや、センスがある人だろうと思っていたけど、だいぶん違った。
コミュニケーションとそれのための準備をしっかりできることが重要なんだなー、と。
とりあえず、自分のデザインに対しての問いかけを意識的にしていこうと思う。

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