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なんにもない、が楽しめること

出雲空港から、バスで出雲市駅へ。日本海側をのんびり進む山陰本線で温泉津(ゆのつ)まで。

宿で、温泉津に研究に来たという大学院生と雑談に花が咲いた。

—「ワンマン列車ってめずらしいですよね、乗ったことありました?」
私「う〜ん、岩手で慣れてるねえ」

まったく主観だけれど、島根と岩手は“なんにもない”度合いが似ている。
そりゃあ、どちらにも世界遺産とかがあるけど、県庁所在地から離れるとコンビニとかスーパーが全然ない。大きなイオンに助けられる食卓。車がないと生活できない交通事情。すこし調べたら、人口密度ランキングでも下位を争う県たちのよう。

でも、いわゆる“なんにもない”場所に魅力を感じて、たしかに脈々とつながれてきたものに目を向ける人たちがいる。

私も岩手での時間を経て、地方を選びとって暮らしをつくるってどういうことか、少し知っているつもり。だから、その冒険ぽさ、人と人・人と自然の距離、あらゆるものの数の多さに埋もれず自分らしく居やすい環境、そんなことたちに惹かれて“なんにもない”を楽しむ人たちにとても共感する。

今回の大田市滞在は、そんな場所や人を多く訪ねるものになりました。

(関西によくある「〇〇市駅」って関東や東北ではあんまり見ないよね)

[インスタからそのまま掲載]

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