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FOOTPRINTS vol.53

この度、スチール撮影をさせていただいているFOOTPRINTSでパフォーマンスする側で参加させていただいた!

一年ほど前に使われず、
行き場のなかった約30mの布

    +

タップダンサー/米澤一平さん
ミシン/山口眞子さん
ダンサー、カメラマン/アラキミユ

の3人でパフォーマンスを行う。

左:米澤一平さん
右:山口眞子さん
撮影:小野塚彩芽さん

当初、この布を使う時には個人的な思いがあった。
けれど、即興は本当に未知!
私の妄想なんかをぶっ飛ばす、最高に楽しい1時間。

コンテンポラリーダンサーと踊ることはもちろんたくさんあります。
だから、あ、多分この人はこう動きたがっているは、何となく理解できる。
しかし、今回ばかりは未知に未知!
だって、肩書きミシンなんだもの

眞子さんとの出会いはかれこれ3年前くらい
最初、何で出会ったっけ?
あんな話、こんな話しまして、卒業しても仲良くしてくれる大好きな方。
まさかこんな形でご一緒するとは


一平さんとは夏にはじめましてで、パフォーマンスをカメラ越しではあったが何度も拝見させていただいていた。
一平さんのすごいところは、毎回引き出しが変化すること。
人間どうしても成功体験にとらわれてしまって、二度目もそれを狙ってしまう。視界は狭くなる。
でもそれが見当たらない、
ゲストアーティストがこう動く、ならばこう動く。
一平さんの引き出しの多さと、パフォーマンスに対する熱量を間近で半年間浴びて、わたしはセッションという形の表現形式の魅力に齢23にして、やっと気づけたのです、、。


即興パフォーマンスの内容は振り返ったところで意味がない気がする
けれど、いくつか記憶に残る部分

眞子さんが生み出す異形の布たちと、一平さんがミキシングしていくミシンの音とタップの金属音

どちらも、なんだか不安になる、なのにちょっと安心する
もしかしたら、胎動みたいな感覚だったのかもしれない。

布を引っ張るのは、こっちに来て欲しいから
布を引きちぎるのは、この環境から脱したいから
布を纏うのは、自身から逃亡し、何者かになりかわりたいから

そうしたら、気がついたら
わたし、急にこの世に存在したくなくなっちゃって

全てを、いったんぶち壊してみる。

ゆっくりと数を数えて、あたらしい幕開けの準備
この時のわたしはユウレイ。
地に足がついてなくて、つけなくて
だらんと落ちていく。


暗く、ひとりの空間に閉じこもってしまう
その状況を大きく展開させていくのが
一平さんと眞子さん

一平さんの持ち込み楽器を切り刻んでいく眞子さんはやっぱりちょっとネジが外れている

最高だった

やっと周りを安心して見つめることができた。

当初、45分間で一生を過ごすと思っていた

けれど、個人的な感覚としては、3・4回生まれ変わって何回目かの人生、輪廻転生やっと成功

って感じの時間空間

あんまり覚えていないから、断片的な部分をぽつり、ぽつり、と


と言っても、これは受けてがどう思っていても、同じ立場のアーティストがなにを感じていてもいい。
これは本当に個人的な記憶の断片!

何が起こるかわからない
その不安とスリル
けれど、「何もできない!」
からぽろっとこぼれた一個の動きが、環境をガラリと変えていく。
わたし1人じゃ、こんなところ絶対に到達できない!!

流れに身を任せ、時にはそれに楯突く
そのせめぎ合いが、楽しくて仕方がないのだ

クセになる

舞台とはまた少し異なる高揚感

ただ、自分にとって
作り込んだパフォーマンスも、その場限り、再現が絶対にできないパフォーマンスも、同じくらい興味深く、これからも付き合っていきたいと思えるものであることに変わりはない。











【以下、パフォーマンスで使用しなかったパフォーマンス前の私の思考】
↓ ↓ ↓ ↓ ↓

私の中で、布と人間の成長というものが、なんだか深く結びついていた。

その日のインスタグラムストーリー(R4.10.14)


でもね、わたしの色なんてものはどこにあるのか、全くわからないんです

わたしを構築するのは、今までに目にし、耳にした過去の記憶の残像でしかない。

わたしは、わたしのいる環境によって無意識的に構築される。

正直どうしようもないよね、から自ら脱したい。
そんな時に
谷崎潤一郎『秘密』

異性装をする男性の話。
女性の着る服に異常なほどの執着がある男性。
女性の存在ではなく、自身が女性に扮することへの快楽。

わたしは異性装癖があるわけではないけれど、彼の執着は、わたしの執着癖に似通ったものを持っている気がした。

なんとなく親近感。
だから、脱せないわたしの代わりに様々なことを実行し、自惚れる彼に
心底救われている。




、、、、ちょっと数日間に分けて文章を作成していると、途中から何が言いたかったのか、よくわからなくなってくる。
なので、一旦おしまい。
また、書きたくなったら、かきます。



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