ぎゃー!!!『ビコーズカズコーズ』!!!
今日は午後、東京芸術劇場に行く。
2日連続でお休みになってしまっている。
明日から社会復帰が本当にできるのか、やるけれど
どうしようもなく心配になる。9時起床。
(R05/01/15)
ケダゴロ
『ビコーズカズコーズ Because Kazcause』
東京芸術劇場
2023年1月15日 千穐楽
話したいことがたくさんある。
確かにそう。
これが実録です。といわれたら、わたしたちはどう反応していいのかわからない。
セウォルの時もそう。その人々のためのレクイエムではなくて、
その事件があった。
じゃあその事実を知った自分達はどう舵切るよ?(ギャル口調)
という感じ。
ビコーズカズコーズを観るのは今回が初めて。
わたしは初演を知らない。
その状態で、新鮮な状態で、フクダカズコ【たち】と出会いました。
舞台の設置からひねくれている。
普通であれば、舞台美術は客に向かって、正面向きに建てられる。しかし、舞台美術のワンルームは斜め向きに建てられている。
私は主催である下島さんと一度しかお話ししたことがないから分からないけど
あぁ〜、ひん曲がってる、、!!!!
リスペクトを含め。
と開場の時点で思った。
それと同時にプロモーションビデオを思い出す。
あぁ、ここはもう、普通の重力は通用していない。
きっとこの美術は浮いている。
わたしは宇宙に来ちゃった。
カズコの養殖場。
そんな冷たいイメージ。
それくらいに無機質。みんな、知らない生物を見つめるみたいにカズコたちと触れ合う。
一回入ると閉められてしまう鍵。
密室(会場)の中の密室(ワンルーム)。
閉所は得意じゃない。
上で歩く男ひとり
江戸川乱歩『屋根裏の散歩者』みたい
だと思った。
唾の代わりにマラカス。
前髪を取り付ける【儀式】
歌舞伎の見得
ちなみに「見得を切る」とは「自分を誇示するような態度をとる。 ことさらに外観を飾る。」(コトバンクより)
逃げ切れると思っている、カズコの見得。
そして、すごく気になっていること
カズコたちにとって、【前髪】ってなんなんだ。
整形?
とも違う気がした。
①断髪説
前髪をつける→【断髪】をする
そういえば、ジブリ『もののけ姫』のアシタカは旅に出る前に髪を切るなあ
どこから引っ張ってきたのかわからないソースを使うのは、ちょっとよろしくないけれど、アシタカが髪を切る理由って、村を離れる際に、人間でなくなるということを意味するらしい。
②野郎歌舞伎つけ前髪説
この解釈は、個人的な趣味による完全な偏った解釈ですけど
付け前髪は実は江戸時代から存在していまして、
若衆歌舞伎が承応元年(1652)に廃止されて、剃った頭(元服した成人男性)でしか歌舞伎に出られない(現在の歌舞伎の元になる野郎歌舞伎の根幹)みたいな規則があったんですけども
役者たちがつけ前髪や、野郎帽子を使用して、本来の姿(少年・若衆)に戻る、且つ、今と異なる姿、つまり女形・女として立ち替わる
みたいな舞踊史があるので
今思うと、そういうのにも若干繋がっている、、
のかもしれない。と。
下島さんの作品には、歌舞伎をモチーフにしているのかな?
みたいな要素がしょっちゅう出てくる(ような気がする)
まあ、どちらにせよ、覚悟が見えるのは間違いない。
ダンサーのあの顔めちゃくちゃ好きだったなあ、、!
目を合わせて正面から立ち会いたかった、、!
カズコたちが、コウモリみたいにぶらーんと逆さまになるシーン
なんだか、精肉工場の肉みたいだ、、
キモチワルイ、、もちろん敬意を込めて。
キモチワルイのに、なんて可愛らしいおパンツ、、おむつかな?
顔を持たれて、そこにぶら下がる。
顔が変わった!
あれ?! ここが整形シーンか??
にしてもヘンテコな顔ですけどね。
みんなひょっとこみたいでかわいい
喘ぎ声、女の尻
あぁ〜、、性行為、、、
とおもったら、ん?
『ムカデ人間』?
自分も本編は恐ろしくて観れないんですけども。
画像はあえて出しませんが、肛門と口をつなげる映画です。
流石に尻には口つけてないけど、それで動く形は、ムカデ人間そのもの。
だから、ここは刑務所かあ、という理解ができる。
(『ムカデ人間3』では、受刑者を利用して実験を行っているため)
それと同時に。女の尻をついて動かすという仕草
もう完全にレイプ、、しんどい、、、
しかもムカデの頭部を担うのも男
女が完全に男の下僕にされている、っていう
個人的には一番嫌な汗かいたシーン。
性描写が全体的に苦手なのもあるけれど、とくに激しかったので。
突然の無重力、水中シーン
個人的には宇宙よりも、水中の、重力もありつつの浮力がある空間に見えている。
「キラリーン」のSEは、突然のファンタジー感があっておもしろかったなあ。
エジソンとアインシュタインの夢のようなデュエットシーン、あそこはすごく可愛らしいシーンだったなあ、と思っています。
変わって、銭を落とすカズコたち
さっきのムカデ人間シーン、
とのことで、
警察は銭の匂い、銭の音がすればそっちに気を取られるだろう、というのを既にカズコたちが知っていたから銭を落としてうまく逃げ切ろうとしたんだろうな、と思った。
墓おこし、死体解剖かと思った
ら、新しいカズコ!
下島さん、ずっとそこいたんですか、、、?
怖すぎる。
ぐるぐるに包まれて、納戸に閉じ込められて?
正気保てねえ、、
着せ替え人形みたいな下着姿。
リカちゃん人形の関節バラバラにうごかして楽しんでたなあ、そういえば、
本気ビンタはすごく笑ってしまったけれども。
死体遺棄みたいな状態で保管されていたNewカズコさん
新しい人格・人生を、捏造であっても生み出そうとする、
となると、やっぱり赤ちゃんでは?と思うけど
墓から持ってきた死体を無理やり動かして新しい人格を作り出す。
墓おこしはもちろん禁忌。でもそうするしか手立てがない。
もうカズコの精神はズタボロなんだろうな、と思った。
それと同時に、禁忌を侵してでも逃げ切ろうとするカズコの覚悟
下島さんの覚悟と重なる
コミカルだけど、狂気的だよ、本当に怖いよ、、最高、、
でずっと笑ってました。
自転車逃亡シーン
うわー!舞台美術蹴らないで!
こわい!壊れる!
心臓ばくばくのシーン
ダンサーのえげつなく辛そうな顔と、軽やかな自転車のベルの音
しかも素手なんですか、、?
いやだ、、!きっつい、、!
逃げ切らなきゃ、、!
このときの舞台は、本当にどこが上で、どこが下なのか本当にわからない。
うぇあいず重力、?って感じで
本当にハラハラしていて、ここのメモが全然取れていない。
なので朧げな記憶での振り返り。
ブタ小屋、チンコが手錠になっている警官
あ、あのときの看守たちだ。
もうそれだけで、個人的に腹が立ってきた。
エジソンの猿のような顔
あー、ケダモノだな、、きもちわるいなあ、、
煌びやかなオミズカズコーズ!
美しすぎる、、、あさかなさん、、、??
黒ドレス本当にありがとう。わたしは幸せ。好きです。
そんなでうっとりしているけれど、
腰にはガチ命綱。首に縄。
あのダンスも好きだったなあ、華麗なショーに見せておいて、ガチで首絞めにいっている。
夜の仕事に命をあずけている。
最大の秘密は股の中。
ヒョロ長いヒモみたいな奴らに腰をうちつけて金を稼ぐ。
けどこいつらが今のわたしたちの命綱。
個人的にここで好きだったのが
性交対位に変化が生じていること。
ムカデ人間のときには完全にレイプ。
突かれるしかない、平伏している。
今の状態は、商売ではあるけれど、金を払わせて、わたしが突いている。
男女のヒエラルキーの変容
オミズカズコーズ達の逃亡
ヒールで鉄骨の上いくの?!
落ちそう、、怖い!
登れない菊永
一回登り切ったのに、命綱を解除してでも助けにいくあさかなさん。
先輩、もうお願いですから自分の命大事にして、、とずっと思ってた。
「いいから、あさかなさん早く」と
ノート上で叫ぶ私。
下島さんはカズコを舞台上に乗せているけれど、それはカズコの生き写しではなくて
等身大ダンサーたちそのもなんだなと感じる
ダンサーがこういう性格、質をしているから、こういう動きを任せる
全部見ているんだな、と思った。
垂れ下がった紐を使って男性がターザンのように暴れ回る。
さっきの猿だ、、
それと同時に、紐に縋るようにも見えて
あれ? 芥川龍之介『蜘蛛の糸』かな?
フライヤーに蜘蛛の糸が垂れているので、間違いでは無いと思う。
刑務所の整列行進のようにやってくるカズコたち
さまざまなものを使って逃げ切る。
あの殺風景なワンルームの中で、それ絶対使えないよ!
みたいなものを、逃げるための道具として使用するのはものすごく鳥肌が立った。
へえ、!
バケツそう被っちゃうの、、?!
2回目の逃亡
スカートを脱いで逃亡のために使用する。
時代的に、スカートはやっぱり女性のシンボル
「女を捨ててでも逃げ切る」
そんなふうに見えた。
先ほどまでのオミズカズコーズとの煌びやかさが、このシーンをより際立たせる。
ブラジャーで釣る
このシーンもすごくドキドキしてしまった。
あ、でもふと思うと
女であることを行使している
わけでもあるのだ。
カズコ、女じゃなかったら、もっと早い段階で捕まっていたのかもしれない。
女を行使して、女、というか、カズコ自身を捨て続けて、逃げ切ったのかもしれない。
あぁ、だから前髪も捨てられていたのかな、、、
身体が重たくて、ずっとPCもスマホも見ていられなかった。
続きを書くまでにすごく時間がかかってしまった。
気づけばもう一週間。
今月は、ずっとずっと
オンナに振り回されている。
(R05/01/20)
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