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ちら裏:正常

正常免許を手に入れたい。正常なんて扱いきれないドデカ単語を使って申し訳ない。自分自身が幸せだろうと感じその幸福感が世間一般に受け入れられる「美しい」という価値観と調和する状態こそが、正常性であると思う。例えば、修学旅行がワクワクするとか彼女が欲しいとか家庭を築きたいと思うことだ。具体的な内容は何であれそれらの価値観を自分のものとしている人々を、メロはとても羨ましく思う。それらの感覚を持つ人を見ても、なんでメロは心からそれらをのぞみ楽しめないのだろうと悲しくなる。孤独感では無く、疎外感が凄まじい。まぁ、そんな狼チックなメロは夜中いきなり充実感を求めて夜更かしをしたり、流行りの音楽を素直に聴けない性格には長いこと付き合わされたし愛着がある。狼チックなメロは怒りや復讐心が心地よく感じられる瞬間こそ、生きていると最も強く実感する。満腹感や眠気、そして退屈は大嫌い。満腹感を感じた時は血糖値が異常に下がるようで常に倦怠感と眠気がある。セロトニンも多すぎる空間にいるのも苦手。これは性格よりも体質だろうから本当に不便。怒りの話だけど、何かを嫌うからこそ何かを深く愛することができるのだとメロ自身の感覚値では強く感じる。この感情の対比が、メロにとって地面に足がついたような安定感をもたらす。嫌悪感があることで、本当に大切なものが際立つ。嫌いなものがあるからこそ、好きなものがより鮮明で、より強烈にメロに刺激を与えてくれる。コントラストが、なんとも心地良いね。

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