季節の話

強迫性障害の自分にとって
暑さ寒さは命にかかわることだと思う。

夏は、冷房の効いていない環境で
エンドレスな儀式行為に没頭しなければならない場合は
熱中症状態になる。

が、私の場合は冬のほうが影響は負荷は大きかった。

まず小学生の頃は、真冬であろうと水しかでない水道で手を洗い続ける。
赤くなり感覚が無くなる次の段階として、呼吸が一瞬止まっていたのを覚えている。

腕まくりから始まり、基本的に″汚れがつかない″ような格好になる時間が長い。

真冬でも、毎日30分近い自転車の道のりを
腕まくりして通っていたこともある。

また、手洗いがすぎて袖が濡れ
氷のように冷えた服を着つづけるのも地獄のようだ。

逆に着るべき洋服であろうと″汚れた″と判断すれば
インナーもコートも着ることができず
信じられないような薄着で出歩くこともあった。

「冷え」が当たり前の生活をしているのに
全身を洗い過ぎて免疫力が低いため、年中熱を出していた。

肌着のまま、1時間近くベランダに出て
完璧に洗濯物を干す儀式も。


馬鹿馬鹿しいのわかっていながら過ごす、
過酷すぎる季節を何度過ごしてきたのだろうと思うと虚しさにおそわれる。

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